栃木県小山市の市教育委員会は24日、市内の公立中学校で、30代の男性教諭が男子生徒を殴ったり、暴言を吐いたりする行為があったと明らかにした。教諭は男子バスケットボール部顧問を務め、「不適切な指導だった」と認めている。

 市教委によると、今月、教諭の不適切な指導を指摘する匿名の文書が県教委に届き、学校が確認したところ、教諭が今月2日、2年生部員の男子生徒に暴行したことを認めた。教諭は、生徒の練習態度に腹を立てて腹部を殴り、Tシャツの首元をつかんで引っ張ったという。生徒に目立ったけがはない。以前も「なめてんじゃねえぞ」と声を荒らげることもあったという。

 学校は教諭を同部の指導から外し、23日に臨時保護者会を開催、事情を説明した。同部の生徒らに対する事実確認も進めているが、保護者や生徒からは「行き過ぎた指導はいけないが、熱心に指導をしてもらった教諭に戻ってきてほしい」という声も寄せられているという。

 市教委は、学校からの正式な報告を待ち、教諭や校長に対する聞き取りを進める。同市教委学校教育課の金森宏課長は「速やかに事実関係を明らかにし、再発防止に努めていく」と述べた。

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