嵐の松本潤が主演し、NHK札幌放送局が制作する北海道150年記念ドラマ『永遠のニシパ〜北海道と名付けた男 松浦武四郎〜』(来春放送)の撮影現場が
報道陣に公開され、松本がまげを結った侍(さむらい)姿を披露した。

 ちょんまげの侍役は初めてのことで、共演する深田恭子から「こんなにまげが似合う方だと思わなかった」と絶賛され、松本も「ありがとうございます。
びっくりです。似合わないと思っていたので」とまんざらでもない表情。取材した日は、クランクインから5日目とのことだったが、「(その日の撮影が終わって)
まげを取ると寂しい感じ」がするくらい馴じんで、順調そうな様子が伺えた。

 同ドラマは、松本演じる幕末の大探検家にして北海道の命名者である松浦武四郎を主人公に、北海道が誕生するまでの知られざる格闘の人生を4Kで描いていく。
松本は「松浦武四郎さんにスポットを当ててドラマが作られるのは初めてと聞き、そんな大役をいただきまして、すごくうれしく思っています。
北海道の雄大な景色やアイヌの文化、知らない事に触れていただくきっかけになったらいいな、と思っています。楽しく撮影している最中です」と、
話した。

 松本は「楽しく」と言っているが、「行くのも大変、撮るのも大変、帰ってくるのも大変」な山の中での撮影があるのもまた事実。実在の武四郎が、
28歳から41歳にかけ生涯6回にわたって蝦夷地を調査し、山や川など1万に近い膨大な量のアイヌ語の地名を記した詳細な地図を作り上げた人物と
いうこともあり、「武四郎さんが測量した場所がいかに過酷な場所だったかを描くためでもあるんですが、実際、山の中に入っていくと、
見たこともない絶景が広がっていることもあって、北海道はなかなか奥が深い」。

 北海道の自然やアイヌの独特の文化を実際に目にして感銘を受け、アイヌ人の人々の暮らしや文化を紹介した記録を残した実在の武四郎を、
松本も追体験しているようだ。

 ドラマの中で、武四郎が出会うアイヌの女性・リセを演じる深田とは、嵐としてデビューする前、自身にとって初出演となる映画『新宿少年探偵団』
(1998年公開)以来の共演作となる。

 松本は「前回の時はお互い中学生でしたね。今回の印象としてはアイヌのリセという役を凛として演じていらっしゃる。ことばは通じるんですが、
ことば以上に目線のやりとりが重要になってくるな、と思って、深田さんの目を常に見ています」と語ると、深田は「ほかのお仕事でお会いすることは
あったんですが、作品でご一緒するのは20年ぶり。私が言うのもなんですが、大人になられたな」と返して、笑いを誘っていた。

 本作に取り組む思いについて時間の許す限り語ってくれた松本は「(明治2年=1869年に『北海道』と命名されてから)150年のタイミングで、
武四郎さんを演じることにすごく意味があると思っています。幕末期、いろんな人物が活躍しましたが、松浦さんも日本を自分の力でなんとかしたいと
思っていた人の一人。蝦夷に6回きて調査して回った、人間としての魅力と力強さをこのドラマで伝えられたらいいなと思います。北海道の皆さんに
喜んでもらえる作品にしたいと思いますし、より良い作品になるよう毎日頑張っているので楽しみにしていてほしい」と、意気込みを新たにしていた。

オリコン
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