毎日新聞 2018年8月22日 20時50分(最終更新 8月22日 21時15分)
 日本大応援リーダー部(競技チアリーディング)の監督が女子部員にパワハラをした問題で日大は22日、学内の人権救済委員会が監督の行為がパワハラに当たると判断したことを公式に認める発表をした。「この結果を真摯(しんし)に受け止め、適切な対応を図っていく」としている。

日大企画広報部はこの日、「応援リーダー部前監督のパワーハラスメントに関する件について」と題する1枚の書面を報道機関にファクスした。本文は9行のみで人権救済委がパワハラに当たると認めた言動や判断の理由、再発防止策については一切触れず、具体的な説明をしていない。

 女子部員らによると、監督は2月5日、全部員の前でこの部員を名指しし「大雪の日に事務員に頼んで練習をなくそうとした」と事実でないことで叱責したり、部員が強豪である出身高校のジャージーをはいていたことを見とがめ「学校の恥」などと暴言を浴びせたりした。部員側が、部を監督する保健体育審議会に仲裁を求めたものの「監督と直接話して」として最終的に動かなかった。日大はパワハラが報じられた9日、「人権救済委が調査中」としながら監督を解任していた。【川上珠実、銭場裕司】

https://mainichi.jp/articles/20180823/k00/00m/040/086000c