中日が昨年のアレックス・ゲレーロ外野手(31)に続く巨人の強奪を警戒している。

 開幕からなかなかチーム状況が上向かない中日だが、そんな中で今年も大成功しているのが新外国人選手だ。ソイロ・アルモンテ外野手(29)は開幕の勢いこそなくなったが、それでも5月度のセ・リーグ打者部門の月間MVP賞を獲得するなど打率3割2厘、11本塁打、50打点と文句なしの成績を残している。オネルキ・ガルシア投手(29)はさらに上。ハーラートップタイの11勝5敗で、防御率2・48もトップと2冠をまい進している。

 ただ昨オフはゲレーロを巨人、ジョーダンをヤクルトにさらわれているとあって活躍すればするほど不安になるのが他球団の動き。特に巨人だ。「アルモンテとガルシアの2人にちょっかいをかけてくるんじゃないか」と球団幹部は心配する。
 昨季の本塁打王・ゲレーロに対しては「絶対に渡さない」と総帥・白井文吾オーナー(90)が大号令をかけ必死の引き留めを図った。ただそれでも最終的には巨人の破格の条件の前に涙をのむことになった。マネーゲームとなれば勝ち目は薄いだけに巨人の動向にピリピリだ。

 球界の紳士たれの教えのある巨人ではヒゲはご法度。ヒゲがトレードマークだった小笠原(現中日二軍監督)すらFAで巨人入団したときにはきれいに剃ったことから「巨人に獲られないように外国人選手は全員ヒゲを生やさせよう」(編成担当者)との声が出るほど。

 アルモンテの幸運の長いヒゲに頼らざるを得ないほど、巨人相手では分が悪いということ。中日の心配は尽きない。

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