第100回全国高校野球選手権(5日から17日間、甲子園)に出場する高校の甲子園見学が1日に行われ、東北勢4校が登場。仙台育英(宮城)は、昨夏もレギュラーの鈴木佳佑内野手(3年)が、チームの武器である走塁面を発揮して戦うと意気込んだ。2日に組み合わせ抽選会が大阪市内で行われ、初戦の相手が決まる。

 昨夏と同じ舞台でも、心境や立場は大きく違う。「去年は先輩についていくだけ。今年は引っ張らないといけない意識でやってきた」と、仙台育英・鈴木佳が話した。昨夏ベンチ入りしたのは、阿部大夢(ひろむ)主将(3年)と鈴木佳の2人だけ。昨年12月の不祥事発覚、6か月の対外試合禁止処分を経て、たどり着いた甲子園に再び足を踏み入れ、鈴木佳は「あのときも三塁側だったので、(昨夏3回戦の)大阪桐蔭戦のサヨナラの場面を思い出しました」と振り返った。

 育英OBの須江航監督(35)にとっても、高3時以来、17年ぶりの甲子園。「景色は同じだけど、思いは全然違う」と指揮官は話したが、チームは甲子園見学でも普段通りだった。ウォーミングアップ代わりに、ベースランニングや滑り込んでの盗塁練習などを実施。ベースを回る際の走路やスライディングの開始位置など、須江監督就任後にこだわってきた走塁面を、ここでも見せた。

 「(監督から)0・1秒で約70センチ違う、と言われている。0・1秒を削り出したい」と力強く語った鈴木佳。持ち味の走塁を披露し、聖地を所狭しと駆け回る。

8/2(木) 5:58配信 スポーツ報知
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