フランス対クロアチア。7月16日に行われたロシアW杯決勝戦後、ロシア国内の高級ホテルに、サッカー界を代表する2人のレジェンドの姿があった。

元フランス代表のダヴィド・トレゼゲ(40)は、’98年にW杯で優勝、’02年にはセリエAの得点王にも輝いた。
元ブラジル代表のロベルト・カルロス(45)は、「悪魔の左足」という異名で恐れられ、14年にわたりカナリア軍団の左サイドに君臨した伝説の選手だ。

「日本代表の評価を聞きたい」という本誌の直撃に2人は快く応じてくれた。

トレゼゲ ベルギー戦での敗北は、日本に強豪国との試合経験と勝つための戦術がなかったからだね。もしあれがフランスやドイツなら2ー0からひっくり返されることはなかった。

ロベカル 強豪国では当たり前に行われている適切な時間配分や、勝つための最適なプレーが日本代表は出来ていなかった。
       ベスト8進出は今回の敗戦をどう活かすかにかかっているが、日本では今、次の監督を日本人にするか、外国人にするかで大モメらしいね。

トレゼゲ オレは外国人にすべきだと思っている。言っちゃ悪いが、日本人で強豪国との戦い方を知っている監督はいないだろう。

ロベカル 確かに。まだまだ日本は発展途上のチームだからな。それと、強くなるためには、監督だけじゃなくメディアや国民の目も必要だ。

トレゼゲ メディアが選手たちを甘やかしてしまうのか、勝ちきれなかったと受け止めるか、この差は大きい。

ロベカル ベルギー戦に負けてさぞかし日本人は悲しんでいると思ったけど、「よくやった」という雰囲気なんだって。それじゃあ強くはならない。

トレゼゲ まあ、とはいえ、日本の未来は明るいよ。今回、ワールドクラスと呼べる選手が何人もいた。

ロベカル 長友佑都(31)や香川真司(29)といった名の知れた選手だけでなく、柴崎岳(26)、酒井宏樹(28)といった中堅も世界レベルで充分やれることを証明してみせた。
      特に柴崎の長短使い分けたパス回しで試合を支配していく様は圧巻だった。このまま成長していけば、柴崎は欧州トップクラスのビッグクラブからも声がかかるかもしれない。

トレゼゲ あとは、独力でゴールをこじ開けられる選手が出てくれば、ベスト8は現実的な目標になる。次回、’22年のカタールW杯では、オレたちは母国の次に日本を応援することにするよ。

 レジェンドたちも太鼓判を押した日本代表の可能性。森保一氏が「東京五輪代表」と兼任のA代表監督に就任し、サムライブルーは新たな歴史を作り続けるに違いない。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180731-00010001-friday-socc