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★体験者が語る「格別の喜び」=英国在住で経営コンサルタントの西川千春氏は、12年ロンドン大会、14年ソチ大会、16年リオ大会と3大会もボランティアとして参加した日本人だ。同氏によると貴重な瞬間に自分が携われた喜びは格別だという。リオ五輪では卓球女子日本代表が銅メダルを取ったとき、公式メダル会見に通訳として同席したこともあった。

「勝利の感想や要因のほか、福原愛選手が伊藤美誠選手に送ったアドバイスなどかなり突っ込んだ質問がありました。終了後に福原愛選手から『ありがとうございました』と握手を求められたときはとても光栄でしたね」

 日本代表の功績を世界に発信する重要な役割と言える。また、ボランティアは世界各国から職業も年齢も異なる人が集まるため、さながら異文化交流会の様相らしい。ソチ大会では毎日ウオッカで酒盛りをしたそうで「ロシアの若者たちと大盛り上がりでしたよ。彼らは日本の政治からアニメまで興味津々でしたね」と他国を知るという意味でも良い機会。6月には「東京オリンピックのボランティアになりたい人が読む本」(イカロス出版)を上梓した西川氏は、今後もボランティアの啓発活動を続けるつもりだ。