日本のスポーツ紙はメディアとしての側面より、ビジネスとしての側面が優先されて、
さらに野球(ウラ話)報道のための組織が確立してるからね。

日本のプロ野球みたいに、すべてのチームが4番打者絶対主義のオーダーを敷いている中では、
いくつかのセオリーを知ってて、成績記録があれば記事が構成できる。
あとは、そこに関係者・近親者からのウラ話を加えれば、プロ野球記事のできあがり。

このようなシステムで長年やってきてるから、他のスタンスが要求される記事は極めて苦手。
他のスポーツ、特にラグビー、サッカー、バスケみたいに、システムは多様、戦術は多彩、
選手個々の記録情報は少ないとなると、
野球記事で培ってきた書き方ができないため、たちまち思考停止。
記事へのGOサインを出す編集のトップなんて、野球しか理解できないから大変だよ。

スポーツ紙が他のスポーツをちゃんと扱うには、いまいる人や組織を一旦、分解しなければならないけど、
これは会社にとっては大きなリスク。“偉い人”の実質格下げも必要だから。
変えなきゃいけないとわかっているけど、変えたくない・変えられない。
プロ野球球団と同じような悩みを、スポーツ紙も抱えているよ。