7/18(水) 15:25配信

 劇団四季創立メンバーの一人で、演出家で元劇団代表の浅利慶太が13日午後5時33分、悪性リンパ腫により、都内病院で亡くなったことが18日、分かった。85歳だった。同劇団の公式サイトで発表された。葬儀は親族のみで執り行い、後日、お別れの会を開く予定。

 浅利氏は慶應義塾大学文学部仏文学科在学中の1953年に、日下武史(故人)ら10名で劇団四季を創立。以来、劇団代表、演出家として、ストレートプレイからミュージカルまで、ほぼ全作品のプロデュースや演出を手掛けた。

 『ウェストサイド物語』、『コーラスライン』、『ライオンキング』等の海外作品翻訳上演、『夢から醒めた夢』、『ユタと不思議な仲間たち』、「昭和の歴史三部作(『ミュージカル李香蘭』/『ミュージカル異国の丘』/『ミュージカル南十字星』)」等のオリジナルミュージカルを手掛け、日本にミュージカル文化を定着させた。

 また、1983年初演の『キャッツ』では、日本初となるロングラン公演を成功させるなど、日本演劇の興行形態に革新をもたらした。

 1998年には、長野冬季オリンピック開閉会式のプロデュース・演出も務めたこどで知られる。

 2014年に劇団代表職を退いてからは、活動の拠点を、現在の浅利演出事務所へと移し、「浅利慶太プロデュース公演」として、計12公演の演出を手掛けた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180718-00000065-dal-ent