FIFA=国際サッカー連盟のインファンティーノ会長が13日に会見し、ワールドカップロシア大会で初めて導入されたビデオ判定について、
「今後、ビデオ判定抜きのワールドカップは考えられない」と話し、導入の成果と意義を強調しました。

●日本の試合やサポーターのゴミ拾いにも触れる

インファンティーノ会長は13日、モスクワで大会を総括する記者会見を開きました。

大会ボランティアのユニフォームを着て会見に臨んだインファンティーノ会長は、はじめに「ボランティアをはじめ、輸送や警備など、ピッチの内外ですばらしく組織された大会で、真の意味でロシアにサッカーが根づいた。
世界中のロシアに対する見方が変わった大会になった」と話し、大きなトラブルなく終盤を迎えた大会運営を評価するとともに、初めてロシアで開かれた大会の成果を強調しました。

ワールドカップロシア大会はここまで62試合が行われ、残すは3位決定戦と決勝の2試合です。インファンティーノ会長はこれまでの試合を振り返り、
「0対0の試合がここまで1試合だけと、見ていてわくわくする試合が多く、決勝トーナメント1回戦の日本とベルギーの試合のように接戦も多かった」と日本代表を例に挙げ、
そのうえで「日本は、試合後にサポーターが行ったゴミ拾いでも明るい話題を提供してくれた」と話して、日本のサポーターがスタジアムでゴミを拾いをしたことにも触れました。

また、今大会では「VAR」=ビデオ・アシスタント・レフェリーと呼ばれる審判が映像でプレーを確認して主審に助言するビデオ判定が新たに導入されました。

インファンティーノ会長は「ビデオ判定はとてもよく機能して、ここまでの62試合で、16の誤った判断を正しいものに導いた。58台のカメラがピッチ上で何が起こったかをすべて見ていて、
今大会ではラフプレーによるレッドカードも1枚も出ていない」と話し、審判をサポートするとともにフェアプレーにも貢献したと導入の成果を挙げました。
そして「今後、ビデオ判定抜きのワールドカップは考えられない」と話し、意義を強調しました。

●2026年大会からの出場チーム拡大について

アメリカ、カナダ、メキシコの3か国共催で行われる2026年の大会から出場チームが現在の32チームから48チームに拡大される理由について改めて質問が及ぶと、
「イタリアやアメリカなどのワールドカップの常連国が今大会に出場できないほど、現在のサッカーのレベルは高くなっている一方で、
パナマをはじめ、今大会に初出場した国では、サッカーを始める子どもが増えたり、新たにスタジアムが建設されたりと非常に大きな影響を及ぼしている。

2026年からはこうした経験をするチームが世界中で増えることになり、ワールドカップは、よりグローバルですばらしい大会になる」と説明しました。

2018年7月13日 22時12分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180713/k10011532641000.html

写真
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180713/K10011532641_1807132216_1807132217_01_02.jpg

【サッカー】<FIFA会長がW杯ロシア大会を総括!>「史上最高の大会」日本のゴミ拾いも評価
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