イギリス 『デイリーテレグラフ』
試合後論評

失望に包まれた夜となった。我々のスリーライオンズの挑戦はここで終了してしまった
結果と内容が一致せず幸運にも勝利がもたらされることもあるが、この日は内容も結果も狂わず一致した
トリピアーの素晴らしいキックで先制したのは良かった。問題はその後のゲームの進め方であり、単純に守備陣の後ろにスターリングが走っても良い結果は得られない
6得点挙げていることで批判の対象からハリー・ケインを外すことは現実が見えていないことになる
トッテナムの、スリーライオンズの大砲は結局セットプレイで5得点と、幸運な1得点しかしていない
この日も所在無く下がりボールを配給しようとするがそれは本来の役割ではなく自身のクオリティを失わせただけであった
デレ・アリやリンガードもクリエイティブに欠け結局は疲労困憊の筈のクロアチアに崖から突き落とされる弱々しい結末を迎えた

浮かれ沸いていた私達は目を覚まさなければならない。そもそもGLからタフなゲームをこなしておらず、トーナメントの逆サイドに入ればベスト16で消えていてもおかしくないチームだったことを見つめなければならない
今一度プレミアシップが他国の優秀な選手に席を奪われていることを確認しなければ1966年以来の栄冠など届くことはないのだ
我々が世界一だったのは結局大会期間中のアルコールの消費量だけであり、それではW杯はあまりに高く遠い場所にあるのだ