クロアチア代表は11日のロシア・ワールドカップ(W杯)準決勝イングランド戦で、延長の末に2-1と逆転勝利を飾った。
同国史上初の決勝進出を果たしたクロアチアの司令塔ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)は、
「対戦相手をリスペクトしなければいけない」と試合前にイングランド優位を報じていた英国メディアに苦言を呈した。

 かつて2008年から4シーズンにわたって、プレミアリーグの強豪トットナムで活躍していたモドリッチ。
延長戦で劇的な勝利を収めた後、英地元テレビ局「ITV」のカメラの前に立ち、
試合前に母国代表の優位性を予想していたイングランドメディアの姿勢を批判した。

「みんなが話題にしていたことは、全てが完全に異なっていると我々は証明した。
特にイングランドのジャーナリスト、テレビの解説者たちだ。彼らは今夜クロアチアを過小評価していた。そして、それは巨大なミスだった」

 クロアチアは決勝トーナメント1回戦のデンマーク戦、準々決勝ロシア戦といずれも先制された。
だが2試合ともに追いつき、PK戦の末に勝ち上がってきた。

 英メディアは準決勝を前に240分間の死闘とPK戦の張り詰めた神経戦を乗り越えたクロアチアの消耗を指摘。
イングランド優位と報じてきた。

「我々はすべての言葉を受け入れ、記事を読んできた。みんな『いいぜ、疲れているのは誰なのか見ることになる』と言っていた。
自分が言うように、彼らはもっと謙虚に対戦相手を尊敬しなければいけない。そういうことだ」

 英メディアが展開した試合前のイングランド優位の報道に、皮肉を込めて苦言を呈したモドリッチ。
驚異の粘り強さを見せるクロアチアに、敬意を払うことを求めていた。

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