2018年7月4日 10:18 発信地:ロンドン/英国
【7月4日 AFP】テニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)に出場したダニエル太郎(Taro Daniel)が、日本が惜敗したサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)のベルギー戦について、放送しているチャンネルが分からなかったので見なかったことを明かし、日本の人たちに怒られるのではないかと戦々恐々としている。

 サッカー日本代表は2日の決勝トーナメント1回戦でベルギーと対戦し、2点を先行しながら、終了間際にナセル・シャドリ(Nacer Chadli)に逆転ゴールを許して2-3で痛恨の敗戦を喫した。しかしダニエルは、リモコンでどのチャンネルに合わせればいいのか分からなかったため、日本の激闘を見逃したという。

 この日、第19シードのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)に6-3、3-6、3-6、3-6で屈したダニエルは「僕はそこまで熱狂的なサッカーファンではないのですが、結果は追っていました。でも、部屋のテレビでチャンネルが分からなかったので、映画を見ていました。こんなことを言ったら日本のみんなに殺されるでしょうけど。がっかりしているだろうから。チャンネルが分かったら見たと思うけど、ものすごく気になるというわけではありませんでした。一人だったので」とコメントした。

 ダニエルによれば、ウィンブルドンに出場する日本の選手たちの結束は固いようで、「開幕前の土曜日はみんなで集まります。一緒にごはんを食べてゲームをしたり、トランプをしたりとか、いつもそういう感じです。毎回楽しいですよ」とコメントしている。

 女子シングルスに出場している大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-4、6-1でモニカ・ニクレスク(Monica Niculescu、ルーマニア)にストレート勝ちした試合後の会見に、日本代表のユニホーム姿で登場。代表の結果について「すごく残念。試合は励みになった。自分も続けて負けるのは嫌だった」とコメントした。

■錦織も傷心

 男子シングルスに出場した杉田祐一(Yuichi Sugita)は、予選勝者のブラッドリー・クラーン(Bradley Klahn、米国)に6-2、6-7(6-8)、2-6、2-6の逆転で敗れ、日本代表と似た展開での敗戦に落胆した様子を見せた。

 杉田は「すごく残念です。好きなコートなので、結果が良くなくて本当に寂しい。第2セットでセットポイントをつかみながらも、それを簡単に失って大きな流れを手放してしまった。自信も勢いも失った。悲しい」と話し、日本代表について「彼らも2-0としてから、同じように勢いを失ったように見えました。日本にとっては残念」と続けた。

 第24シードの錦織圭(Kei Nishikori)は、同門の友人クリスチャン・ハリソン(Christian Harrison、米国)との1回戦に6-2、4-6、7-6(7-3)、6-2で勝利。しかし、錦織を朝に見かけたというベルギーのダビド・ゴフィン(David Goffin)は「けさ、試合前にケイをちょっと見かけた。ほんの2秒くらいね。日本の結果に落ち込んでいたように見えた」と言ってにやりとした。

 自身10回目のウィンブルドンで、初の4回戦突破を目指す錦織は、けがもあって芝ではハードコートのような結果を残せていないことを認め、「芝では他のコートよりもポイントが早く決まるし、みんなアグレッシブにプレーしないといけません。ワンチャンスを与えただけで流れが急に変わることもある。ただ、これまで結果は出ていませんが、ここでプレーするのは好きです」と話した。

 錦織は5日の2回戦で、予測不可能なプレーを仕掛けてくるバーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)と対戦する。

 また、奈良くるみ(Kurumi Nara)はセンターコートで世界ランク1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に挑み、2-6、4-6で敗れた。

http://www.afpbb.com/articles/-/3181106?act=all