https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180703-00118896-soccermzw-socc
日本代表は現地時間2日、ロシア・ワールドカプ(W杯)決勝トーナメント1回戦のベルギー戦で後
半アディショナルタイムに決勝点を奪われ、2-3の逆転負けを喫した。高速カウンターからの被
弾の発端となってしまったMF本田圭佑のCKと西野朗監督のリスクマネジメントに
、元ドイツ代表の名手らから疑問の声が上がっている。

日本史上初のW杯ベスト8の夢が絶たれた“ロストフの悲劇”。
FIFAランキング3位のベルギーを追い詰めた戦いには各国メディアから称賛が集まるなか、
ことラストプレーに関しては海外の元選手から厳しい目を向けられている。

 2-2で迎えた試合最終盤、日本は攻撃に転じ、途中出場のMF本田圭佑が直接FKでゴー
ルを狙うが、相手GKティボー・クルトワがセーブ。獲得した左CKを本田が蹴り込むが、クル
トワにキャッチされると、そこから高速カウンターを発動され、最後はMFナセル・シャドリに決勝点を流し込まれた。

 試合を中継したアイルランド公共放送「RTE」の解説者で、元アイルランド代表MFロニー・
ウィーラン氏は、驚きの逆転劇を目の当たりにして「ケイスケ・ホンダ、なんてことをしたんだ
? 君は酷い、酷いコーナーキックを入れてしまった。そして今、チームはカウンターで打撃を
受けてしまった」とクロスのクオリティーの低さを指摘した。
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「レフェリーにまず残りプレー時間を聞かなければいけない」

 すると、同じく解説の元ドイツ代表MFディートマー・ハマン氏は、このCKで勝負を懸けた
日本の戦略に疑問を呈した。

「これは単純に理解できません。日本はとても規律正しく、ハードワークするチーム。若い
頃から何をすべきか叩き込まれている。この状況ではレフェリーにまず残りプレー時間を聞
かなければいけない。20秒から30秒というところだったと思う。ショートコーナーにするか、
スローインにして自陣に戻る時間を作ることもできた。この状況でペナルティーボックスに4
、5人もいるのに、2対5や3対5のカウンター攻撃を受けることは受け入れることができない」

 現役時代の2004-05シーズン、リバプールでUEFAチャンピオンズリーグ制覇を果たした
百戦錬磨の猛者は、逆転弾の呼び水になってしまった本田のCKとカウンター対策に、厳しい視線を注いでいた。