■ポーランド戦パス回しの“後遺症”

 ポーランドとの1次リーグ最終戦で露骨な時間稼ぎを指示し、10分以上も姑息なパス回しを展開して世界中から酷評されたことが頭をよぎったのかもしれない。攻めの姿勢が裏目に出た。

 残り1分でまさかの逆転負け。試合直後の西野監督は、「んー……、まあ……、これがW杯の怖いところでしょうか。世界との差? んー……それがすべてだとは思いますけど、まあ……(差は)わずかだとは思う」と何度も言葉に詰まった。

 時間帯によってはベルギーは、本当に世界ランキング3位の優勝候補なの? という局面もあった。しかし、終わってみれば、3―2でベルギーの順当勝ちである。

「マイボールになってからの崩しなど日本の良い部分も出ていたが、2点をリードした時点で<リードをキープして逃げ切る>方策に欠け、2―2の同点に追い付かれてからは<延長に入って一度リセットする>ための選択肢もなく、同点に追い付いて意気上がるベルギーの攻勢を止められませんでした」(現地で取材中の元サッカーダイジェスト編集長・六川亨氏)

 日本代表は今後、9〜11月に計6試合のキリンチャレンジ杯をこなす。新生・日本代表からはベテラン勢がごっそりと抜け、大幅な世代交代の嵐が吹き荒れることになる。
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