今夏で100回の節目を迎え注目される全国高校野球選手権京都大会、滋賀大会で、少子化や子供の野球離れの影響で部員不足に悩むチームが相次いでいる。京都では部員不足のために2校が出場辞退、滋賀は辞退校はないものの連合チームでの出場や学校統合により、過去20年で最少となる50チームの参加となる。
 京都大会は加盟77校のうち、選手3人の久美浜と農芸が出場を取りやめた。新入部員は久美浜が0人、農芸は1人にとどまった。

 久美浜は今春の府大会は加悦谷・須知との連合で出場した。今大会は両校が単独出場する一方で、久美浜は断念。試合には出ないが、8日にわかさスタジアム京都で行われる100回記念の始球式に3年生バッテリーが参加する。川端茂大監督は「辞退は残念だが、記念大会に関われて良かった」と話す。

 滋賀大会は、部員不足のため石部・信楽・甲南、能登川・長浜農が連合チームとして出場する。昨年まで夏は単独参加してきた甲南が部員4人で連合に加わったため、今回の参加チーム数は前回より1減の50(53校)に。1998年の第80回大会と同数になった。

 4年前に夏は初となる連合チーム(石部・信楽)が誕生し、能登川と長浜農も2年前から連合を組む。近年は2件の学校統合があったこともあり、2009年から3年間続いた最多の54チームから減少傾向が続いている。県高野連の梅本剛雄会長は「より魅力のある高校野球にしていかないと」と語る。

 また、京都では選手数がベンチ入り20人に満たない学校が久美浜と農芸を含んで18校もあった。府高野連の燧土勝徳会長(龍谷大平安高副校長)は「秋以降、さらに部員不足の学校が出るのではないか。野球の魅力をもっと広く伝えないと」と危機感を示す。

7/1(日) 10:25配信 京都新聞
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