日本代表MF本田圭佑は、ワールドカップで未知の領域へ進むための準備をすでに始めている。

日本は2大会ぶりにベスト16に進出。初のベスト8を懸けてスター軍団のベルギーと対戦する。本田はこの一戦を前に「やれることは限られている」と話しつつ、「一生懸命頑張るだけではない」と断言した。

「時間もないし、一番大事なアプローチはもちろん精神的な部分でもあるんですけど、思い切ってやるってことはできると。それは2010年の時のパラグアイ戦でもできたと。でも次の前に進まないといけないと。そこで本当に勝つということを実現しないといけないというのはたぶん試合はあらゆるシチュエーションが起こってしまうので、そのあらゆる局面において、質の高いプレーが求められる、それは一生懸命頑張るということだけではないというふうには思っています。その一生懸命頑張るだけではないということを、どれだけ選手が理解してピッチで想定してた以外のことが起きた時にも対応できるか」

ベルギーについて「近年力をつけている」と印象を語った本田。グループリーグ最終節のポーランド戦では物議を醸す戦い方もあっただけに、ビッグチームを相手にサプライズを起こすことを望んでいるという。

「少なくともベルギーを見たくて見る人は世界中にそれなりにいるでしょうし、それをうまく利用してね、日本がどれだけサプライズを与えられるか、起こせるかだと思ってます。ベルギーとイングランドが試合したのも見ましたけど、イングランドはたぶん負けてよかったんだと。ベルギーに日本と当たらせて、ギリギリまで局面が分からずに、何かお互いがベルギーはベルギーでどっちが上がってくるのか分からずに…、僕らと当たるということに対してすごくラッキーに思っていると思うんですよ」

今大会がキャリアの集大成ともなる。本田が求めるのは日本を次のステップへ進めることだ。

「1試合で気合入れてね、最高のパフォーマンス出せるってことはこれまでなかなかできたことがないんで、試合の当日もうまく行かないことが多々出てくると思うんですよね。でもやっぱり求められることは次に進むこと。別に70%、60%しか出せなくても勝てばいいと。そこの駆け引き、ベルギーも全力をたぶん出し切れないでしょうから、しっかり駆け引きしたいなと思います」

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