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サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会の1次リーグ突破をかけたポーランド戦
で日本が終盤にとった試合運びは専門家の間でも賛否が割れた。

 「はっきり言って試合内容はひどく、最低のものだった」。スポーツ評論家の玉
木正之氏は吐き捨てる。決勝トーナメント進出の目標についても「結果オーライ」
との認識で、「つまらない試合をしてはならないというルールはないが、見苦しかった」と語る。

 ただ、何度も苦境に立たされながら、はねのけてきたこれまでの日本代表の
姿勢は評価。「決勝トーナメントでは、コロンビア、セネガル戦のように、一生懸命
に攻めて得点する見応えのあるプレーをみせてほしい」と期待を込めた。

 一方、早稲田大スポーツ科学学術院の武藤泰明教授(スポーツマネジメント)
「勝つか負けるかではなく、1次リーグ突破が目的である以上、仕方がない」と一定の理解を示す。

 最終戦は突破のカギを握る同じグループのコロンビア対セネガル戦が同時並行
実施されていた。武藤教授は「コロンビアとセネガルも(日本の試合をにらみながら)戦
術を組み立てていたはず。(日本の戦い方が批判されれば)1人だけ前線に置いて、残り全員で守るという場合も、いかがなものかということになる」と話す。

 また、積極的に攻めにいかない場合でも相手の猛攻を受ける可能性は否定でき
ず、「ミスから失点する恐れもあり、それなりにリスクのある選択だったとも思う」とした。