6月29日、千葉ポートアリーナで「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区1次予選(Window3)」が行われ、男子日本代表(FIBAランク48位)がオーストラリア代表(同10位)と対戦した。

 予選4連敗中と崖っぷちの日本は、富樫勇樹(千葉ジェッツ)、比江島慎(シーホース三河)、田中大貴(アルバルク東京)、八村塁(ゴンザガ大学)、ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)がスターティングファイブに名を連ねた。一方のオーストラリアはマシュー・デラベドバとソン・メイカー(ともにミルウォーキー・バックス)のNBA選手2人を先発で起用した。

 試合は八村が開始1分6秒と同2分19秒にジャンプショットを決めると、同2分48秒に比江島の仕掛けから田中が得点を挙げて6−5。田中は直後にもゴールにアタックして相手のファウルを誘い、2本のフリースローを沈めた。比江島、八村だけでなく、途中出場の竹内譲次や馬場雄大(ともにA東京)も積極的に攻めこみ、残り2分に八村の得点で18−13と点差を広げ、相手はたまらずタイムアウト。終盤、八村のジャンプショットと3ポイントでリードを拡大し、23−16で最初の10分間を終了した。

 第2クォーターは先制点こそ許したが、開始1分36秒に馬場が得点を挙げると、同2分17秒に八村がチーム初の3ポイントを成功。守ってはゾーンディフェンスを敷いて。相手の攻撃に粘り強く対応していく。すると、同4分19秒からファジーカスが連続3ポイントを決め、36−24と2ケタリードで約5分間を終了。中盤以降は互いにシュートミスが見られたが、残り1分18秒に3ポイント、同44秒にレイアップを決められ、40−33と詰め寄られる。しかし、同27秒にファジーカスが決め返し、42−33で試合を折り返した。

 第3クォーターは開始17秒、八村が相手3人に囲まれながらシュートを成功。その直後から0−6のランを許したが、同2分30秒に比江島がドライブから得点を挙げた。しかし、徐々に点差を詰め寄られると、残り5分に3ポイントを決められ50−50と同点に。辻直人(川崎)のフリースロー、篠山との連係で生まれたファジーカスのシュートで再びリードを奪うと、残り1分15秒に竹内がリングにアタックしてレイアップを沈める。終了間際にはファジーカスが2本のフリースローを決め、64−58でこの10分間を終えた。

 最後の10分間は、開始57秒に竹内が相手のシュートをブロック。序盤はロースコアの展開で、日本は僅差ながらしっかりとリードを保つ。竹内がリバウンドで体を張ったり、篠山がディフェンスで好プレーを見せたりするなど、69−64で約5分間を終了。すると残り4分23秒、コートに戻った八村が得点を決め、同3分19秒に篠山がレイアップで得点を重ねる。同2分18秒には、馬場のノールックレイアップで75−72と3点差。同56秒に失点を喫したが、直後の相手オフェンスを抑えこむと、同21秒に速攻から篠山が3点差に戻すレイアップを沈める。タイムアウト明け、比江島がディフェンスリバウンドを拾うと、長めのパスを受けたフリーの八村が豪快ダンク。最後はフリースロー、3ポイントで得点を与えたが、最終スコア79−78で勝利を収め、7月2日に行われるチャイニーズ・タイペイとの最終戦に望みをつないだ。

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