「日本はヒドイ形で試合を終わらせた。ここまで粘り強く戦ってきたチームがこんなことをしたのは非常に残念だ」
W杯が行われているロシアの地元紙「モスコフスキー・コムソモーレツ」(電子版)はこう報じた。

「試合は日本人たちの恥ずかしいイメージとともに終わった」(スペイン紙「マルカ」)

「日本は負けたのにフェアプレーのおかげで前に進んだ」(ドイツ紙「ビルト」)

「東洋のチームは情けないパフォーマンスで試合を終わらせた」(アルゼンチンTV「TyC Sports」)

「日本は時間稼ぎを恥と思わず、フェアプレーが彼らを助けた」(チリ紙「プブリメトロ」)

英BBCに出演していた北アイルランド代表のオニール監督にいたっては、
「他の試合結果にすべてを委ねてしまうなんて、考えただけでクラクラする。
日本は良い意味でスポットライトが当たっていたが、次の試合ではこっぴどくやられることを望んでいる」とクソミソだ。

世界中が非難しているのは、そもそも日本人は勤勉で何事も一生懸命に行うまじめな民族という認識が彼らにあったからだ。
警告が少ない上、BBCによれば日本のファウル数28は、3試合を終えたチームの中で最少だった。

実際、ここまで2試合はひたむきに走り、懸命にボールを奪い、番狂わせを演じてきた。
西野監督も試合前まで「日本らしいクイックネスをもってゴールに向かっていく」と引き分けすら否定していた。

それがゴールに向かうどころか、負け試合なのにその場に立ち止まってボール回しに終始したのだ。

メキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏はこう言った。

「2点以上の失点を避けたいという意図でしょうが、そのこと自体、リスキーだし、消極的なパス回しを見せられたスタジアムのファンはもちろん、
日本国内でテレビにかじりついて応援していたサポーターにも不完全燃焼感しか残らない。引き分け以上の結果を残し、
自力で1次リーグを突破する日本代表への期待を裏切る格好となった。個人的にも好ましい状況とは言えず、不快に思った人も多かったのでは?」

西野監督は試合後、「チームとすれば本意ではないが、勝ち上がる中での戦略的なところなので、こういう形も成長していく中でのひとつ」
と話したが、姑息でアンフェアな戦略でフェアプレーポイントに救われるとはまさにブラックジョーク。

2大会ぶりの決勝T進出を決める代わりに、勤勉でまじめな民族というイメージは吹き飛んだ。代償はあまりにも大きい。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/232295/1