ロシアW杯の中継が高視聴率を叩き出しているが、放送しているのはNHKとテレビ東京以外の民放で、
ドイツ、南アフリカのW杯で放映権を獲得して放送してきたスカパー!は中継なし。

前回ブラジルW杯では苦肉の策で、NHK、民放が中継する試合前後に欧州のサッカー中継を担当している実況アナや解説者が試合の展望、
結果について激論を交わしてみせたが、今回は「俺に言わせぃ! サッカーおやじ会〜ロシアの夏に連夜ワッショイ!篇〜」という1時間番組を放送しているだけ。

例えば、欧州の中継で活躍する実況の八塚浩、倉敷保雄、下田恒幸、
野村明弘といった“欧州の専門家”の実況を聞くことができないのはファンにはとても残念。

八塚は「俺に言わせぃ」で司会を担当しているが、NHK、民放のアナウンサーなど
足元にも及ばない豊富な情報、知識をぜひ、披露してもらいたいところだ。

こうなった原因はW杯の放映権料の高騰。
今大会の放映権料は3000億円といわれ、そのうち500億円をNHKと民放のジャパンコンソーシアムが負担するという。

これには有料放送のスカパー!はお手上げ。

いくつかのチャンネルで、英プレミアリーグ、伊セリエA、チャンピオンズリーグなど放送してきたノウハウを生かすことができない。
にわかファンには、地上波などのお祭り騒ぎで十分かもしれないが、4年に1回、味わいある実況や解説でW杯を堪能したい向きは諦めるしかないロシア大会!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/231945