FIFAワールドカップ、日本の次の対戦相手・セネガル。その強さの秘密をさらに探ると、日本人にもなじみのある、あるものにたどり着きました。なぜセネガル代表は強いのか? 現地を緊急取材しました。

 日本代表が対戦する西アフリカのセネガル。街角で男性たちが集まってワールドカップを観戦しています。セネガルでは、サッカーは国民的スポーツです。

 「セネガル3点、日本0点」(街の人)

 大人たちがテレビに見入っている間に、子どもたちのサッカーが始まりました。ほとんどの子どもが裸足かサンダル履きですが、見事なシュートを決めます。

 「大迫や香川は有名クラブで活躍している良い選手ですけど、セネガルにはかないませんよ」
 「セネガルには世界一のゴールキーパーがいるから、日本はゴールを決められないよ」(子ども)

 「ついさっきまでサッカーをしていた子どもたちが、突然、セネガル相撲を始めています」(記者)

 実は、セネガルでサッカー人気をしのぐのが、このセネガル相撲。プロの試合は全国放送され、チャンピオンが稼ぐ賞金は数千万円。セネガル相撲のプロ選手は子どもたちにとって憧れの的なのです。ワールドカップ、セネガルチームの選手たちも、子どものころからセネガル相撲で体幹を鍛えてきて、それがフィジカル面の強さにつながっていると言われています。

 「こちらセネガルの海岸ですけども、セネガルの若者たち、日本の相撲をとっています」(記者)

 セネガル人の強さは日本の相撲でも通用するのではないか・・・。ダゴさんはいま、30人の若者たちに日本の相撲を教えています。いつか日本の大相撲に弟子を送りたいと考えています。弟子たちのほとんどはセネガル相撲の元選手。いまの弟子で最も強いのが、6年前から日本の相撲を始めたゲイさんです。

 「日本に行って相撲をとるのが私の夢です。テレビで日本の相撲をよく見ていますから」(ダゴさんの弟子 アリ・ゲイさん)

 セネガル人の相撲の実力はどれほどなのか・・・。記者が勝負を挑みました。

 「カマエテ!」

 「セネガルのサッカー選手が強いのは、毎日、砂の上でセネガル相撲をしたり、サッカーをしたりして鍛えられてきたからですよ」(相撲を教える ダゴさん)

 砂の上で鍛えられた強靭な肉体。セネガルの人たちは日本戦での勝利を疑っていません。(22日16:47)

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180622-00000112-jnn-int