サッカーW杯ロシア大会で日本人サポーターが取った“行動”に対し、世界中が称賛している。
英BBCなど20日付の海外メディアは、
1次リーグH組で強豪コロンビアを破った日本のサポーターが、試合後のスタジアムでゴミ拾いを行ったことを報道した。
さらに、このゴミ拾いがセネガルやウルグアイなどのサポーターに広がっていることも伝え、大会会場のスタンドを沸かせている。

 20日付の海外メディアは、日本がコロンビアから大金星を挙げた19日の試合後に、
日本人サポーターがチームカラーでサムライブルーに近い色のゴミ袋を手に清掃したと一斉に伝えた。

 「サムライブルーのサポーターは、決してマナーを失わない」(英BBC)、「一流の人たち」(米ワシントン・ポスト)。
2014年ブラジル大会でも称賛を受けた日本人の行動は、いまやW杯の名物となった。

 4万人の観衆で満員だった会場は、7割以上がコロンビア人サポーターだった。
だが、試合後にはコロンビア人サポーターの中にも日本の勝利をたたえて一緒に手伝う姿が見られた。

 日本人サポーターの行動が与えた影響は、これだけにとどまらない。
19日に行われたH組のセネガル−ポーランド戦後、セネガル人サポーターが客席のゴミを集めた。
20日のA組ウルグアイ−サウジアラビア戦後には、ウルグアイ人サポーターがスタンドで清掃するなど“お掃除タイム”は各国に拡散している。

 ウルグアイ紙オベーションは「先生(日本)から学んだ」と語る自国サポーターの言葉を紹介。
スペイン紙エル・パイスも「日本人が呼び起こした活動」と伝えた。

 現地で応援中のサポーター団体「サポーター村を作る会」副代表の堀内文雄さんは
「今大会には2000枚ぐらいの青いゴミ袋を持ってきた」と明かす。本来は清掃が目的ではなく「
現地のスタンドを青で染めるため」と説明する。

 この応援方法は、日本が初出場した1998年フランス大会で、サポーター集団「ウルトラス・ニッポン」が始めた。
前回のブラジル大会で注目されたゴミ拾いは、誰が呼びかけるでもなく自然発生した行動だった。

 24日の日本−セネガル戦後には、両国サポーターが仲良く掃除する光景が見られそうだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/14900996/