早大名物教授「過度な求愛」セクハラ疑惑
別の教授は「口外するな」と要望か
6/20(水) 15:15配信 プレジデントオンライン
http://president.jp/articles/-/25434
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180620-00025434-president-soci

2008年より早稲田大学文化構想学部の文芸学科文芸・ジャーナリズム論系で教授を務めている渡部直己氏(大学ウェブサイトより)
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早稲田大学文学学術院の大学院生だった女性が、文芸評論家でもある同大学の渡部直己教授から性的なハラスメントを受けたとして、大学に「苦情申立書」を提出していたことが、早大や女性への取材でわかった。
渡部教授はプレジデントオンラインの取材に対して「文言は覚えていないが、過度な求愛をしてしまった。大学の処分を待って身を処すつもりです」とハラスメントを認め、辞任の可能性を示唆した――。

■「おれの女になれ、と言われた」と泣きながら説明した

被害女性は、早大にハラスメントについて相談したところ、指定の書式による「苦情申立書」の提出を求められ、今年6月に提出した。
早大広報課は「本件については、連絡を受けてから申出人と関係者との数回にわたる確認を経て、6月14日にハラスメントに関する書類を大学として受け取り、対応を進めております」と説明している。

申立書などによると、被害女性は、創作の勉強をするため、2016年4月に早大の大学院である「文学学術院」の現代文芸コースに入学。渡部教授が彼女の指導教官に就いた。
翌年4月、渡部教授は「おまえの作品をみてやるから」と2人きりの食事に誘い、東京・高田馬場の飲食店「カフェ コットンクラブ」で「おれの女になれ」と発言した。

■「過度な愛着の証明をしたと思います」

渡部教授は6月14日、プレジデントオンラインの取材に対し、次のように答えた。

――「おれの女になれ」と発言したのか。

「そのような言い方ではなかったと思う。過度な愛着の証明をしたと思います。私はつい、その才能を感じると、目の前にいるのが学生であること忘れてしまう、ということだと思います」

――そうした発言は本当にないのか。

「過度な求愛を……。その時は卒業したらといったと思いますが、『おれの女に』といったとは覚えていませんが……」

――彼女に対して恋愛感情があったのか。

「(だまってうなずく)」

■「相手が生徒であることをすぐ忘れてしまう」

――発言は、男女関係になってほしい、という意図だったのか。

「そうではない。付き合ってくれという意味じゃないでしょうか。付き合うというか、卒業してもこうやって指導できたらいいということ」

――付き合うと指導は別のことでは。

「教師として不適格かもしれないが、相手が生徒であることをすぐ忘れてしまう。過去にそういう事例があったかは学校に説明します」

――今回の行為を問題だと考えているのか。

「教師としての資格はない。学校の処分をまって、身を処したい」

――具体的には辞めることも考えているのか。

「はい」

渡部教授は1952年生まれ。日本ジャーナリスト専門学校講師や近畿大学文芸学部教授を経て、2008年より早稲田大学文化構想学部の文芸学科文芸・ジャーナリズム論系で教授を務めている。

>>2以降に続きます。