19日夜にNHK総合が生中継した、サッカーW杯「日本−コロンビア」の平均視聴率が48・7%(後半)を記録したことが20日、分かった。テレビ番組の視聴率低下が指摘される昨今でも、W杯中継が別格のキラーコンテンツであることを示した。

 平均視聴率48・7%は過去10年間に放送された全テレビ番組で2位。今世紀(01年以降)に放送された全テレビ番組では7位の記録だが、上位はすべてサッカーW杯中継。02年・W杯「日本−ロシア」(66・1%)を筆頭に、48%以上を記録した番組がトップ10に並ぶが、8位の01年「NHK紅白歌合戦」(48・5%)以外は、全てがW杯中継となっている。

 19日の試合は午後9時キックオフ。日本の劣勢が予想される中、前半6分、相手選手がハンドの反則で退場となり、これで得たPKを香川真司が決めて先制。人数的にも優位に立ったが、前半39分にコロンビアに微妙な判定からのFKを決められ同点で折り返した。

 後半は両チームが本田圭佑、ハメス・ロドリゲスの両エースを途中投入する中、後半28分に本田のCKを大迫勇也が頭で合わせて勝ち越し。コロンビアの反撃に耐えて勝利した。

 序盤から最後まで目が離せない展開となり試合終了時の午後10時52分から53分にかけて、瞬間最高55・4%を記録した。

 この日、NHKの木田幸紀放送総局長は定例会見で「いろんな形で(試合を)見られる中で50%を超えている時間がある。テレビの視聴率としてすごい。現在の環境の中で48・7%は驚異的な数字じゃないかなと思います。テレビの力は、侮るべからずだな、とつくづく思いました」と語った。

 なお前半の平均視聴率は42・8%。

 関西地区でも平均37・6%(前半)、44・1%(後半)を記録。試合終了時に最高50・7%をマークした。

 (数字はビデオリサーチ調査データに基づく、デイリースポーツ集計)

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