2018.6.16 18:00

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、15日に中部エカテリンブルクで行われた1次リーグエジプト−ウルグアイ戦のスタジアムが数千席規模で観客がおらず、空席だったとして問題になっている。ロシアメディアが報じ、国際サッカー連盟(FIFA)が調査を始めた。

・人気カードなのに…

 エジプト−ウルグアイ戦は地元ロシア代表と同じ1次リーグA組の試合で、エジプトにはFWサラー(リバプール)、ウルグアイにはFWスアレス(バルセロナ)と人気選手が所属しており、試合前から注目されていた。

 FIFAは当日の観客人数を2万7015人と発表。しかし、地元メディアによると、3万2千席以上のチケットが売れていたといい、単純計算でチケットを持つ約5千人がスタジアムを訪れなかったことになる。

 さらに、試合開始からスタジアムには空席が目立ち、観客とみられる人物のツイッターには「半分ぐらいしか埋まっていない」との書き込みもあった。実際に観戦した人数はさらに少なかった可能性がある。

・6月25日には日本戦も開催

 ロシア大会では、治安対策として2014年ソチ五輪で導入された観戦者パスポート「ファンID」の携行が義務づけられ、観客は事前にウェブを通じ氏名や顔写真などを登録しなければならない。入場時には警官による空港並みの所持品検査も行われ、こうした複雑な観戦ルールが原因で、チケットを持つ人たちが観戦できなかった可能性も指摘されている。

 W杯をめぐっては、過去の大会でも人気試合の高額チケットが完売しているにもかかわらず、スタジアムの空席が目立つトラブルが起きている。

 エカテリンブルクはロシア中部にある人口145万人の大都市。6月24日(日本時間25日)には、日本代表の第2戦セネガル戦も行われる。

http://www.sankei.com/west/news/180616/wst1806160048-n1.html
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