楽天・梨田昌孝監督(64)が、16日の阪神戦(楽天生命)終了後に辞任を表明した。監督の一問一答は以下の通り。

 ―辞任となった経緯

「交流戦に入る前は12のマイナス(借金)で。そこから巻き返して何とか1ケタとよく言っていたけど、1ケタになれば先は見えてくると思うけど。
そこからズルズルいって、20というのが自分の中でひとつのラインというか、責任を取るライン。まだ6月でマイナス20はひどい数字だし、
本拠地の仙台で、7勝24敗。本拠地で勝てないのは監督の責任ということで、今日。選手を伸ばすこともね。去年はいい戦い方ができたけど、今年は
開幕早々から、状態が悪い。その責任は取らなくちゃいけない。途中で投げ出すというのは、自分の中でも色々あったけど。(借金)20というのが
自分の中での区切りということで、今日負けだ段階で、立花社長に辞任を申し入れました。引き留められたというのはあったけど、僕の意志が強かった。
最後は受け入れて頂いた」

 ―選手には

「まだ誰にも伝えていません。選手にもコーチにも伝えていません」

 ―三木谷オーナーには

「オーナーとはお話ししていません。社長にお話ししただけ」

 ―決断したタイミングは

「交流戦に入った段階で、とにかく1ケタにしておきたかった。(借金)20といっても、60勝80敗とかいう段階ではなく、21勝41敗。
この時期のマイナス20はね。最終的なマイナス20だったら、自分の中でも、ファンの方も。去年優勝争いしながら今年の低迷ぶりはね、監督として
責任を取るべきだなと」

 ―今年の誤算は

「打線がよくなかった。点が取れないのがひとつあって、つながりも悪い。松井の調子が良くなかったり、福山も調子が悪かった。先発ピッチャーは
それなりに形は出来たと思うけど、そのあたりですかね。エラー、フォアボールが絡んでの失点が多かった」

 ―昨年は優勝争いを演じ、1月には星野副会長も亡くなり、今季に懸ける思いは強かったと思うが

「去年の悔しさは選手はみんなあった。球団、フロントの方もそう。そんな中で1月に星野さんが亡くなって、絶対に勝たなくてはいけないという思いが逆に
プレッシャーになったかなと。チャンスの時に選手には逆に『おいしいぞ』とおいしそうに打席に入ればいいのに、逆に金縛りにあったみたいに
ガチガチにしてしまったのは監督の責任かなと。ノビノビさせてやることが出来なかった。自分の中ではいつも明るくと思っていたけど、逆に選手を
苦しめてしまったかなと」

 ―選手への今後の期待

「故障者もいるけど、とにかく今いる者でやるしかないので、前を向いてしっかり戦って行って欲しいという思いです。選手だけでなくほかのスタッフ、
コーチ陣にも申し訳ない気持ちでいっぱいです」

スポーツ報知
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