ベスト16入りを果たした時は絶対的なカリスマ性を持つ若者がいた

 コロンビア、セネガル、ポーランドと難敵揃いのグループH。格上の相手ばかりのグループリーグを、日本代表が勝ち抜くためには何が必要なのか。下剋上?を起こすための3か条を見識のある7人に訊いた。

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熊崎 敬(フリーライター)
 
日本のグループリーグ突破への3か条
その1 3バックはやめて3ボランチで
その2 長友のクロスをゴールに結びつけろ
その3 柴崎よ、新たなチームリーダーになれ
 
 ガーナ戦での新機軸、原口を右サイドに配した3バックは機能しなかった。押し込まれて5バックになり、受け身のまま失点してしまう。守勢にまわるにしても、中盤で戦えるボランチ3枚の4−3−3のほうが、日本に合っていると思う。その顔ぶれは右から柴崎、長谷部、山口あたりか。
 
 3バックを継続するにしても、右ワイドはSBの経験が豊かな“W酒井”が適任だろう。押し込まれる場面が多いことを予想すれば、しっかり守り、ボールを奪って前に出て行くプレーが求められるからだ。ふたりのほうが同サイドの本田との連係も期待できる。
 
 攻守の形を欠く今の日本だが、確実に期待できる攻めのパターンがひとつある。長友の攻撃参加だ。これをゴールに結びつけるには、クロスへの反応が鋭い武藤、長友とのプレー経験の長い岡崎の起用がカギになるだろう。
 
 日本がベスト16入りを果たした時は、中田、本田という絶対的なカリスマ性を持つ若者がいた。現チームには、それがいない。残念ながら、そうしたキャラクターの若手が見当たらないのだ。私としては柴崎にチームを仕切ってほしい。これは西野監督へのリクエストでもある。

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