長友には危機感しかなかった。試合終了し、ミックスゾーンに足を運んだ長友は声を振り絞った。
「厳しいというのが一言です。これではW杯勝てない。もちろんいいチームですけど、それでももっとやれなければ。この相手でもやれなければW杯は厳しいなと率直に思います」。
W杯初戦のコロンビア戦まであと10日。0―2で完敗し、危機感だけが募った。

前半11分には左サイドでMF本田を追い越し、おとりになった。
前半42分の相手のPKシーンではGKがボールをはじいたらすぐさま拾おうとペナルティーエリアの外から全速力でゴールに走った。

「僕も含めてもっと走れないかなと。ガムシャラにプレッシャーをかけて、はがされても2度追いして、スプリントして…。
走れてるのかって言われたら、走ってないんじゃないかって」ともっとガムシャラさを前面に押し出す必要性を話した。

5年ぶりの3連敗。長友は欧州組が参加した試合で6か月の間勝っていないことを口にした。

さらに「相手より走れなかったら、クオリティーで負けてるんだし、勝てない」。これまで2大会W杯を経験し、3度目のW杯を目前としているが、
「積み上げてきた自身も一瞬にして失望に変わるのがW杯」。悲壮感を漂わせ、長友は残りの期間で最善の準備をすることを誓った。

スポーツ報知 2018年6月9日 7時15分
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2018/06/09(土) 10:06:53
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