サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で2連覇を目指すドイツ(世界ランキング1位)に不安が広がっている。

 欧州のメディアは6日、司令塔のMFエジルがけがで大会への出場が危ぶまれていることを報じた。ドイツは、2日のオーストリア(同26位)との親善試合で1―2で負けるなど、今年の親善試合3試合で勝利がない。この29歳を欠けば、さらに苦しくなる。

 エジルは背番号10を背負い、攻撃の牽引(けんいん)役。2014年W杯ブラジル大会の優勝メンバーだ。だがオーストリア戦でひざを負傷、この4日間はトレーニングをしていないという。また背中にもけがを抱えている。

 ただでさえ、ドイツの現状は芳しくない。各大陸王者などが参加した昨年のコンフェデ杯も制するなど今大会も優勝候補の一つだが、波に乗れていない。3月はスペインに1―1で引き分け、ブラジルには0―1で敗れた。2日のオーストリア戦は後半に猛攻を受け、逆転負け。レーウ監督は「非常に腹立たしい。簡単にセンタリングを入れられ、シュートを打たせてしまった」と吐き捨てたという。

 ドイツは8日(日本時間9日)、地元でサウジアラビアとのW杯前最後の親善試合を行う。不安視する声を払拭(ふっしょく)できるか。(堤之剛)

朝日新聞2018年6月8日 9時30分
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