しらべぇ既報の通り、ジャニーズ事務所所属のアイドルグループNEWSの小山慶一郎(34)と加藤シゲアキ(30)に、未成年女性との飲酒疑惑が浮上。

なかでも『news every.』(日本テレビ系)でキャスターとして政治問題や事件、そして芸能人の不祥事などにコメントしてきた小山慶一郎には批判の声が噴出している状況。

そんな中、6日に『文春オンライン』内で公開された池上彰氏のコラムが、注目を浴びている。

■芸能人ニュースキャスターに苦言
コラム内で「最近はテレビのワイドショーや報道番組に、ジャニーズをはじめ、たくさんの芸能人が出ている。芸能人が報道に大きく関わっていることについて、どのように考えているか?」と質問を受けた池上氏は、

「ニュースを伝えたり、解説したり、コメントしたりする役割を芸能人が務めることには違和感を禁じ得ません。人気タレントが画面に出ていれば視聴率が稼げるだろうという、さもしい発想が透けて見えます」

と断罪。さらに海外ではジャーナリストがニュースを報じることがほとんどで、「アナウンサーという職種すらない」と説明。

そして、「ニュースに関心のなかった芸能人にカンペを読ませるのは不思議な光景」としたうえで、

「日本のテレビ界では、プロの仕事はプロに任せるというルールが確立していません。ニュースはニュースのプロが伝えるべきだと思っています」

と、芸能人ニュースキャスターが増えていることに、疑問を呈した。

■公開後小山慶一郎の不祥事が発覚
このコラムが公開されたのち、同じ『文春オンライン』で、NEWS・小山慶一郎と加藤シゲアキが未成年女性と飲酒したという記事がアップされる。

タイミングを合わせたのかは不明だが、芸能人ニュースキャスターの不祥事が明るみに。未成年の女性に強制飲酒させる行為は、ニュースを取り扱う者としての自覚がなく、「プロではない」と言わざるを得ない。

また、国分太一や櫻井翔など、批判を受けながらもキャスターとして奮闘するジャニーズ事務所所属タレントにも泥を塗る行為だ。ニュースを取り扱う人間には不適格といわれても、致し方ないだろう。

■池上氏の指摘は正しかった?
小山は元TOKIO山口達也氏の強制わいせつ事件で涙をこらえながら「被害者と向き合ってほしい」などとコメントしたが、疑惑が事実ならば自分も裏で女性に違法行為をしていたことになる。

そのような人物がニュースを伝えても、残念ながら説得力は生まれないだろう。

ちなみに、しらべぇ編集部が全国の20〜60代の男女1348名を対象にしたテレビ局の報道に関する「信用度」調査で「信用している」と答えた人は、わずか38.5%しかいないことがわかっている。

今回の不祥事で、この割合がさらに低くなる可能性も、否定しきれない。

芸能人はなにかと華やかな舞台に招かれることも多く、小山のような過ちを犯してしまうリスクが高い。ちなみに元TOKIO山口達也氏も『ZIP』(日本テレビ系)のキャスターを務めていた。

芸能人ニュースキャスターの不祥事が続いている現状では、その存在に疑問符をつけざるを得ない。もちろん真面目に頑張っている人物もいるが、連続発生しているだけに、「プロではない」と断罪した池上彰氏の指摘は、説得力がある。

やはり「ニュースはニュースのプロが伝える」ほうがいいのかもしれない。

(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)

2018/6/7 05:00 しらべぇ
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20180607-51459920-sirabee

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