お笑いコンビ「ANZEN漫才」のみやぞん(33)が、今年で41回目を迎える「24時間テレビ 愛は地球を救う」(日本テレビ系、8月25〜26日)のチャリティーマラソンランナーに決まったことが本紙既報通り、3日放送の「世界の果てまでイッテQ!」で発表された。1992年に始まった同企画だが、昨年はランナーを放送直前まで発表せずに「視聴率至上主義」と批判を浴びた。なぜ今年はみやぞんに決まったのか? その裏にはさまざまな思惑があったという――。

「イッテQ!」の番組終了間際、「24時間テレビ」の応援団長に就任した出川哲朗がイッテQメンバーを緊急招集すると「いまからマラソンランナーを発表します。この中にいます!」と宣言。同番組のメインMCを務める「ウッチャンナンチャン」の内村光良の可能性もあるとされ、内村は「オレが(相方の)南原(清隆)のところにゴールするの?」とおどけるシーンもあったが、最終的には2日に本紙が報じた通りに、みやぞんであることが発表された。

 みやぞんは「僕ですか!? まったく何も知らなかった」と驚きの表情を浮かべたが、さらなるサプライズが待っていた。イッテQメンバーの中でも身体能力の高さに定評があるみやぞんだけに、なんとトライアスロン形式を採用。今年のチャリティーマラソンは、スイム→バイク→マラソンの順に行うことが発表されたのだ。

 かなり過酷なチャレンジであることは明らかだが、みやぞんは「泣き言は言えません。やらせてください!」と力強く宣言した。

 昨年は、「24時間テレビ」の放送直前までランナーを発表しないという異例の方法を取り、世間の注目を集めたことで平均視聴率は18・6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。歴代2位タイを記録するヒット回となったが、「視聴率至上主義だ!」と各方面から猛批判を浴びてしまった。

 それも影響して今年は放送の約2か月前に発表するという、例年通りの方法が取られた。「一時はマラソン中止も検討されたが、“夏の風物詩”になっている番組だけに、さすがにそこまでは踏み切れなかった。視聴率も好調ですし、王道路線の“横綱相撲”で勝負しようということになったんです」とは日テレ関係者だ。

 みやぞんを起用したことについては「昨年は放送当日の発表で批判を浴びてしまった。チャリティーマラソンに吹いた逆風をみやぞんに吹き飛ばしてもらおうという狙いがあります」(同)。

 みやぞんは元高校球児でエースで4番を務めていたというバツグンの身体能力の持ち主だ。「コンプライアンスが厳しい時代で、事故でも起きたら大変です。まずは肉体的に計算できるタレントでないといけない」(芸能プロ関係者)

 マラソンランナーはかつて、2007年の萩本欽一が当時66歳、11年の徳光和夫が同70歳と高齢のタレントが務めたことがあった。一昨年の16年も51歳だった林家たい平が務めたが、「安全面を考えると、今後は高齢のランナーは難しいのでは。その点、みやぞんの身体能力はハンパなくすごいから、トライアスロンという過酷なチャレンジでも結果を残せるという計算がある。挑戦が過酷な分、感動も大きい」(同)。

 しかも持ち前の“天然キャラクター”で老若男女から愛されているキャラクターも、ランナーに選ばれた大きな理由の一つ。

 「好感度は大きな武器。昨年、チャリティーマラソンについた悪印象も、みやぞんが活躍することで払拭される」(前出の日テレ関係者)

 みやぞんがマラソンランナーに選ばれたのは、抜群の身体能力と好感度が大きく影響したようだ。

2018年6月4日 16時30分
東スポWeb
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