◇キリンチャレンジカップ2018 日本−ガーナ(2018年5月30日 日産ス)

30日にW杯壮行試合ガーナ戦(日産)に臨む日本代表は28日、千葉県内で合宿8日目の練習を行った。非公開の戦術練習では主力組の右シャドーストライカーの位置にMF本田圭佑(31=パチューカ)が入ったもよう。本田は大会直前に1トップに抜てきされた10年南アフリカ大会のように、ぶっつけ本番でも結果を出す自信を見せた。また、この日はガーナ戦の背番号が発表され、31日のW杯メンバー23人発表が午後4時に行われることも決まった。

不敵な笑みは、確かな自信の表れだった。監督交代劇、そして急造の3バック。合宿8日目にして初めて口を開いた本田は、落ち着き払って言葉をつなげた。

「これまでもビッグゲームで結果を出してきた。それを求めてきたから結果を出した自負がある。1発目のシュートで決められる気がするし、そういうのを決めないと話にならない」

急な配置転換も一笑に付す。代表ではトップ下や右FWが主戦場だったが、この日の非公開練習では1・5列目の右シャドーに入ったもよう。パチューカで追求してきた得点に直結する動きだけでなく、中央に寄ることで多くのタスク(仕事)が求められる。「景色が見慣れていないが、新鮮な中でやっている」と語る本田は「ぶっつけ本番で結果を出してきたことは何度もある」と自信を見せた。

成功体験がある。10年南アフリカ大会では直前に1トップに抜てきされ、1次リーグ2得点を挙げる活躍で日本を16強進出に導いた。3度目の出場を目指すW杯を「集大成」と語る百戦錬磨の男に、不測の事態は存在しない。「(気持ちは)前々回に近いですね。落ち着いている。ジタバタしても仕方ない」。何度も逆境をはねのけた本田は、泰然と構えている。

30日のガーナ戦は、西野ジャパンの初陣となる。監督交代劇の余波はまだ収まっていないが「あえてネガティブは封印すべき」と強調。右シャドーという新境地について「30日で(感覚が)つかめるならいい」と言った。有言実行の男が、再び日本をV字回復に導く。

5/29(火) 6:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180529-00000010-spnannex-socc

写真
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