俳優の瑛太が14日、東京・明治大学で行われた映画『友罪』(25日公開)の特別授業に出席。
学生へ向けて、俳優を志した理由を明かすなかで「この仕事はどこか中毒性がある。楽しいのは演じているとき」
と淡々とした語り口ながらも熱い思いをにじませた。

小学生からサッカーを始め、高校にもサッカー推薦で入学したが、「高1で挫折して普通科に入ったけれど、勉強が大嫌いだった。
とりあえずバイトをいろいろ始めたけれど、給料もらうと達成感があって辞めてしまって、すべて1ヶ月しか続かない」と回顧。

「趣味で映画を見ていて、一番現実から逃げられるのは映画のスクリーンのなかの世界しかないと気付きました。
現実逃避できるのは俳優なんじゃないかなって。そこからなんとなく進んでいきました」と俳優の道を選んだ。

「この仕事はどこか中毒性がある」といい、「休みの日に趣味だったり、体を動かしたり家族でのんびりしたり、
そういう時間を過ごしたりするけれど、現場でお芝居していないと心が落ち着かない。一番自分が好きな場所と言いますか、
楽しいのは演じているときなんじゃないかなって気がしています」と話した。

共に主演を務める生田斗真は、高校時代に進学か、仕事を続けるか悩んだといい、
「模索し続けていたところ、演劇・舞台に出合いまして、周りの演劇人たちが楽しそうに作品をつくっていて、
お客さんたちが感動して劇場を後にする姿に感銘を受けて、自分は芝居の場所で生きていこうって決意しました」と自身の転機を振り返った。

同作は、薬丸岳氏が2013年に発表した同名小説を映画化。
かつて世間を震撼させた事件を起こした少年Aの“その後”と、周囲の人々の葛藤を描く。

生田、瑛太、瀬々敬久監督は、文学部文学科文芸メディア専攻 伊藤氏貴准教授の特別授業にゲストとして参加し、
少年犯罪を学ぶ学生たちとディスカッションを行った。「自分の友達が過去に罪を犯してたら友人関係をやめるか」など、
映画にちなんだテーマを話したほか、瑛太が学生に「生田斗真と瑛太、どっちが好き?」と聞いて空気を和まし、交流を楽しんでいた。

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