スーパーラグビー(SR)で今季未勝利のサンウルブズが14日、東京・秩父宮ラグビー場でレッズ(豪州)と国内最終戦となる第10戦を行い、得点をチーム史上初の60点台に乗せる63−28で今季初勝利。1勝9敗の勝ち点6とした。レッズは4勝6敗の勝ち点17。

 先制したのはサンウルブズ。前半2分、7分と相手の反則でSOヘイデン・パーカーがPGに成功。6点をリードした。10分、レッズはラインアウトからのモールを押し込んでHOブレンダン・パエンガアモサがトライ。ゴールも決まり7−6と逆転した。

 サンウルブズは15分、パーカーが3本目のPGを決め9−7と再逆転。21分にはレッズが再びラインアウトモールを押し込み、サイドを突いたSHベン・ルーカスがトライ(ゴール)と戦況はめまぐるしく入れ替わる。

 9−14の28分、サンウルブズはパーカーが4本目のPGを決め、直後の30分にはLOグラント・ハッティングが待望のトライ。パーカーがゴールを決め、19−14と逆転した。さらに33分、FL姫野和樹が相手の鋭い当たりをはねのけて前進。CTBマイケル・リトルのオフロードパス(相手の背中越しに通すパス)を受けたパーカーがトライを奪い、自らゴールも決めて26−14とした。42分にパーカーが5本目のPGに成功。29−14で前半を折り返した。

 後半もサンウルブズが先手を取った。3分、パーカーが自ら受けたオブストラクション(妨害行為)の反則で6本目のPGに成功して32−14とリードを広げた。14分にはラックサイドを巧みに突いたWTBホセア・サウマキがトライ。左隅からの難しいゴールをパーカーが見事に決め、39−14。今季最多得点に達した。

 パーカーは21分に7本目のPGに成功。レッズも26分にNO・8のアンガス・スコットヤングがトライ(ゴール)を奪い、サンウルブズは42−21とリードを保つ。29分には相手パスをカットしたFBジェイソン・エメリーがゴール前で首にタックルを受け、ペナルティートライでさらに7点を加え、49得点と3年目でチーム史上最多得点もマークした。

 34分にレッズに1トライを返されたが、39分にサウマキがトライ(パーカーのゴール)。直後のキックオフからのラストプレーでサウマキがノーホイッスルトライを奪い、パーカーが難しいゴールを正確に決めて63−28と快勝した。

2018.5.12 14:06
http://www.sanspo.com/rugby/news/20180512/jpr18051214060002-n1.html