1970年代の漫画「愛と誠」(梶原一騎原作・ながやす巧作画)の紛失原画が、インターネットオークションに無断出品され、400万円で落札された。

他にも行方がわからなくなっている原画があることから、版元の講談社は10日、「原画を発見した場合には、購入せずに編集部に一報を」とHPで告知した。

「愛と誠」は1973〜76年に「週刊少年マガジン」に連載された純愛漫画で、映画やテレビドラマで何度も実写化された人気作品。
週刊少年マガジン編集部によると、74年ごろ、実写化に向けてテレビ局やレコード会社に原画を貸し出した際、カラー10枚とモノクロ5枚の原画が行方不明になった。
当時、警察にも紛失届を出したという。
その他の原画はながやすさんが管理しており、外部へ譲渡・売却されたことはないとしている。

紛失した15枚のうち、カラー原画1枚が、今年4月20日に漫画古書店大手「まんだらけ」が運営するネットオークションに出品された。
400万円で落札されたのは5月6日だった。
週刊少年マガジンの栗田宏俊編集長は「40年以上不明だったものがいきなり出品され、驚いた。オークションの中止を求めたが、まんだらけ側は『出品した以上は取り下げはできない』との対応だった。残念だ」と話す。
まんだらけ広報部は「対応を協議中だが、担当者が休みのため回答は後日になる」としている。

他の14枚の原画は今も不明のまま。
ながやすさんとマガジン編集部は「もしネットや店頭にあれば、紛失原画なので購入せず、編集部に連絡してほしい」と呼びかけている。

http://news.livedoor.com/article/detail/14700523/

「愛と誠」の紛失原画が400万円で落札
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