NBA東地区全体2位のセルティクスは9日(日本時間10日)、地元ボストンで地区準決勝シリーズの第5戦に臨み、3位の76ersに114―112(前半61―52)で競り勝って4勝1敗。カイリー・アービング(26)とゴードン・ヘイワード(28)の新戦力が故障で離脱するというシーズンにもかかわらず、2年連続で東地区決勝に進出した。

 試合は大接戦。セルティクスは前半で9点をリードし、いったん逆転された第4Qの中盤でも連続10点を奪って試合をひっくり返した。しかし76ersの粘り強い反撃を阻止できず、第4Qの残り1分37秒では105―109と4点を追う展開となった。

 それでもここからアル・ホーフォード(31)のアリウープからのダンクと、マーカス・スマート(24)のゴール下でのシュートで同点。残り22・5秒には、この日チーム最多の25得点をマークした新人ジェソン・テータム(21)がゴール下でしぶとくシュートを決めて勝ち越した。

 セルティクスが東地区決勝に勝ち残ったのは、東西両地区(カンファレンス)制になった1971年シーズン以来、通算19回目。決勝の相手は昨年同様にキャバリアーズとなった。

 セルティクスは今季の開幕戦でキャバリアーズと対戦したが99―102と惜敗。ジャズから移籍して活躍が期待されたヘイワードが、この試合の開始5分で左足首を骨折して今季の出場が絶望になるという悪夢のような試合になった。

 結局、今季は1勝2敗。キャバリアーズは東地区全体4位でセルティクスの方が上位シードだが、“チャレンジャー”はセルティクスの方になりそうだ。

 セルティクスは昨年の東地区決勝では今年同様にホーム・アドバンテージを握りながらキャバリアーズに対して1勝4敗。キャバリアーズから移籍したアービングはシーズン終盤に左膝を痛めて戦列を離れたが、残った面々が奮闘しているだけに、興味深いシリーズになりそうだ。

 昨年の対戦で致命的だったのはボストンで行われた第1戦と第2戦をいずれも落としたこと。今季のキャバリアーズは1回戦(対ペイサーズ)こそ4勝3敗と苦戦したが、地区準決勝では1位のラプターズを相手に4勝0敗のスイープでシリーズを制覇しているだけに、13日(日本時間14日)と15日(同16日)に行われるホームゲームはなんとしても勝っておきたいところだろう。

 敗れた76ersは過去4シーズンでいずれも勝率4割未満という状況からチームを立て直し、プレーオフに6季ぶりに進出してきたが、地区準決勝ではセルティクスのきびしいディフェンスに屈した形。第5戦ではダリオ・シャーリッチ(24)とジョエル・エンビード(24)がともに27得点を挙げて勝機も築いたが、土壇場で詰めを欠いて勝者にはなれなかった。

 惜しかったのは最後の攻防。109―111で迎えた残り18・8秒からのプレーで、2メートル13のエンビードがゴール下でポジションをキープしてシュートを放ったもののリングに嫌われて失敗。そのリバウンドをエンビード自身が拾って2度目のシュートに持ち込もうとしたが、ボールをセルティクスのテリー・ロジアー(24)にはたかれてターンオーバーとなった。

 残り3・8秒にはJJ・レディック(33)が3点シュートを決めて113―112としたが反撃もここまで。善戦およばず無念の敗退となった。

 なおこれでNBAのプレーオフで0勝3敗となったチームは131回すべてでシリーズ敗退。昨年と同一カードとなった東地区決勝は13日(日本時間14日)にボストンでスタートする。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

[ 2018年5月10日 13:06 ]
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/05/10/kiji/20180510s00011061149000c.html