大谷とMLBを批判し続ける張本氏、現役時代の日米野球での成績は?
5/8(火) 6:00配信 ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/169284
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180508-00169284-diamond-bus_all&;p=1

完全無欠のスーパーヒーロー、大谷翔平選手にもアンチはいるもので、張本氏はその筆頭かも!? Photo:AFLO
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(略)もちろん、そんな大谷にもアンチはいる。(中略)また、中には完全無欠ともいえるスーパーヒーローが気に入らないというへそ曲がりもいるだろう。しかし、それを公言する人はほとんどいない。
その稀な人物がTBS系の情報番組『サンデーモーニング』のスポーツコーナーでご意見番を務める張本勲氏だ。(略)

■現役時代に日米野球42試合で メジャーの選手と対戦、成績は?

(略)しかし、そもそも張本氏はレベルを語れるほどメジャーリーグのことを知っているのだろうか。(中略)張本氏もメジャーなど遠い世界のことと思っていただろう。だが、体感する機会はあった。
日米野球だ。張本氏はプロ入り4年目の1962年、東映の4番打者としてパ・リーグ優勝に貢献。MVPにもなった。
そしてこの年の秋に来日したデトロイト・タイガースとの日米野球に出場している。
そして、その後、66年・ロサンゼルス・ドジャース、68年・セントルイス・カージナルス、71年・ボルチモア・オリオールズ、74年・ニューヨーク・メッツ、78年・シンシナティ・レッズとの計6球団との日米野球に出場した。

この日米野球での張本氏の通算成績は42試合で128打数32安打、打率2割5分、2本塁打、14打点。
なお、当時の日米野球での日本チームは全日本だけでなく1球団単独や数球団の連合チームの場合もあったため、張本氏がすべての試合に出場したわけではないが、その勝敗は107戦で日本の28勝69敗10分。勝率2割6分2厘と大きく負け越しているのだ。

また、その頃の日米野球は日本のファンからも真剣勝負と受け止められていなかった。
もちろん日本選手はメジャーのチームに一泡吹かせてやろうと全力でプレーしただろうが、メジャー側は長いレギュラーシーズンを終えた後、極東の日本まで観光がてらに来ると言われていた。それでいてアメリカが圧倒する状態だったのだ。

当時はそれほど実力差があった。その中で張本氏の打率2割5分、14打点はよくやった方と評価していいのではないだろうか。
ちなみに同時期に日米野球に出場した長嶋茂雄氏の通算成績は69試合で打率2割9分5厘、6本塁打、27打点、王貞治氏は109試合で打率2割5分6厘、25本塁打、61打点。日本を代表する2人の大打者はメジャー相手でも十分対等にできる実力を示したのだ。

■頑として認めないのはなぜ? 発想が当時のままの可能性も

ただ、生涯打率3割1分9厘の張本氏からすれば、日米野球での2割5分は不本意だろう。おそらく打席に立つたびにメジャーの投手の凄さを肌で感じていたはずだ。

ということはメジャーの野球に対してリスペクトの思いがあって当然ではないか。そのメジャー相手に対等以上のプレーを見せている現在の日本選手には「あっぱれ」を連発してもよさそうなものだ。

だが、頑として認めないのはなぜか。ひょっとすると自分が現役時代、日米野球でプレーした時から発想が止まっているのかもれない。
日本で3割が当たり前だった自分が2割5分しか打てなかった。長嶋さんもワンちゃん(王氏)も3割に届かなかった。そして、なかなか勝てなかった。
あんなに苦労した相手なのに、今の日本選手は対等にプレーしているし、大谷などは圧倒さえしている。
自分を基準に考えれば「メジャーのレベルが下がった」としか思えないのではないだろうか。逆に言えば、自分の時代のメジャーリーガーをリスペクトし過ぎているということかもしれない。

まあ、張本氏のコメントを聞いていると、そんな複雑な発想ではなく、単にアメリカのプロスポーツが嫌いなだけかもしれないが。

メジャーでプレーした経験を持つ日本選手のほとんどが、レベルは上がっていると証言している。
当時に比べれば日本選手もさらに凄い勢いでレベルアップしていると考えた方が正解なのだ。
張本氏のコメントは聞き流すだけにして、大谷をはじめ日本選手の活躍に、素直に感動した方がよさそうである。