先日、コンサドーレの株主総会を行いました。2017年度の売上高は前期比40%増の約27億円。18年度は30億円以上を目指します。J1に残留できるクラブと言える経営規模にまで何とか成長できましたが、国内トップクラスを目指すには、さらに売上高を伸ばさなければいけません。今季はその投資のシーズンになると考えています。

 具体的には「人材」に投資していくことになるでしょう。一つは選手人件費などのチーム強化費の部分。もう一つは売上高を伸ばすための人材への投資です。

 現状だと札幌ドームが常に満員になっても、売上高は35億円ほどが限界。50億円、100億円にしていくためには、新たな売り上げを生み出すアイデア、発想を持つ人材が必要です。そうした人材への何らかの投資を考えていきます。

 現場に目をやると、チームはアウェーで鹿島や浦和と引き分けて勝ち点を奪い、柏には勝ちました。順位は第9節終了時点で勝ち点15の4位。よく頑張ってくれています。私が現役だった01年を調べると、第9節時点で勝ち点16の4位でした。昨季は同年と並ぶ11位で終えましたが、今季は余裕を持って同年を超えてほしいと思います。

 ただ、冒頭に売上高の話をしましたが、J1ではまだまだ経営規模の小さいクラブにすぎず、J2にも札幌と同等規模のクラブが存在します。ですから、社長の立場としては高望みはしません。まずは高望みできるくらいまでクラブを成長させることが私の役割です。(コンサドーレ社長)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/184212?rct=s_consadole