>>174 死にゆく者は、そのあの世が保証されなくては、救われないのだよ。
既に他界した母親が、「ひもじいなら、ここへいらっしゃい」と、日傘を差して誘うシーンは、とても秀逸で、
背筋を凍らせるような凄みのある演出だったけどね。
死への誘いそのものが、あの世を前提としており、それが一般的感情でもあるので、
あのシーンが成り立つわけだが。
しかし、あの世で暮らせるから、幸せでよかったね。と解釈するのは、間違いであろう。
そんな、あの世を保証できるはずもない高畑が、そんな意図を持ってたとは思えないね。