これで騒動は終結なのだろうか。

ビートたけし(71)の独立に端を発した「オフィス北野」の森昌行社長(65)と「たけし軍団」メンバーの壮絶なバトル。
森社長は9日、マスコミ向けに「責任者としてたけしさんに謝罪すると同時に、そこから得た教訓をバネとして、真摯に諸問題に向き合って行きたい。今回の騒動で大きな不安を与え、迷惑をおかけした業界関係者の皆様、当社所属タレントの皆様にお詫びいたします」と、週刊誌で反論した勢いは完全に消え失せ、白旗コメントを発表するに至った。

たけしは同日、都内で開催されたDMM.com証券のPRイベントに出席。
森社長が軍団との和解を表明したことについて報道陣から「森社長にひとこと」と問われると、「えっ、何だって?」と一瞬聞こえないふりをした後、「ひとこと!」とオウム返しでけむに巻いた。

軍団メンバーであるつまみ枝豆(59)は同日夜にブログを更新。
森社長が謝罪したことを受け入れた上で、「事務所には80人以上の芸人、タレント、役者がいます ここからが大事! これからが大変!! みんなで頑張って盛り上げて行きます!」とコメント。
同じく柳憂怜(55)も10日、ブログで「今言えることは我々にはこれから先 早急に成さねばならぬことがあるということ。たけし軍団として、師匠の命を受けて。道程は長く険しくとも只々実行していくのみ粛々と」と意気込みを語っている。

■「たけし軍団だから心配」の声

つまり、たけし軍団は一部を除いて森社長の下、オフィス北野で心機一転、再出発というわけだ。
古参の枝豆は「大丈夫! たけし軍団ですから」と意気軒高。
鉄の結束を誇る軍団の巻き返しに期待する声もあるのだろうが、業界内では「たけし軍団だから心配」という声の方がより説得力を持つはずだ。

そもそも、オフィス北野は大黒柱であるたけしの離脱とともに、30余人いた社員を全員解雇して規模を縮小して再起を図ることを明らかにしている。
しかしながら「これまでが好待遇だった反動で給与など条件面が下がりすぎて、残る社員は5人もいないのでは」(芸能関係者)とも。
これでは適切なマネジメントなど不可能に近い。

更にいえば、一連の騒動でたけし軍団がかつてないほど注目されはしたが、軍団メンバー自体のタレント性が増したわけでも仕事が増えたわけでもない。
だいたい軍団がたけしに頼らずとも自前でカネを稼げる売れっ子集団ならば、こんな騒動にはなっていないのである。
つまり、問題は何も解決していないどころか、状況は悪化。
いや、お先真っ暗なのである。

ひとつだけ確かなことは、新事務所「T.Nゴン」へ移籍したたけしの悠々セカンドライフだ。
今後は稼いだカネを軍団のために使ったり、家族や事務所に抜かれることもなく、18歳下の“愛人”と創作活動に没頭できる環境が整ったからだ。

哀れ、オフィス北野に残されたのは売るに売れない“不良債権”の山といったら言い過ぎか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180411-00000008-nkgendai-ent