【MLB】白星デビューの投手・大谷翔平に米メディア“掌返し”「争奪戦の理由を証明」
4/2(月) 9:49配信

■投手デビュー戦は6回3失点で勝利投手「全球団が争奪戦を繰り広げた理由を証明」

エンゼルスの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)、敵地でのアスレチックス戦で投手として
メジャー初先発初勝利を飾った。6回を投げて1被弾を含む3安打6奪三振1四球3失点(自責3)。
オープン戦では防御率27.00と乱調だった日本人右腕に対して、懐疑的な見方を強めていた米国メディアだが、
「美しいスプリット」「全球団が争奪戦を繰り広げた理由を証明した」と“掌返し”で称賛モードに入った。

3月29日(同30日)の開幕戦には「8番・DH」で打者としてデビューしていた大谷。
球団によれば、開幕戦に野手で出場し、その10日以内に投手として先発する二刀流は、
1919年のベーブ・ルース以来99年ぶりの出来事。23歳の若武者はメジャーの歴史に名を刻んだ。

初回は圧巻だった。先頭セミアンからスプリットで空振り三振を奪うと、2死から3番オルソンへの
初球で最速160キロを計測。2回にチャップマンに3ランを浴びたが、そこで崩れなかった。

米「ヤフースポーツ」は「ショウヘイ・オオタニがエンゼルスデビューで力強い先発試合。
序盤のホームランから立ち直った」と速報した。オープン戦では苦しんだ大谷について、
記事では「ショウヘイ・オオタニのメジャー初先発での(投げ始めてから)束の間の瞬間においては、
批評家が正しいかに見えた」と指摘。2回の3失点を不安視していたことに触れながら、
「しかし、オオタニは崩れなかった。その代わりに、自分自身を取り戻した。
メジャーリーグのピッチャーとしてのデビューでA’s(アスレチックス)を完璧にシャットダウンさせた」と称賛している。

■スポーツ専門誌は及第点「複雑な結果」、被弾のスライダーは「最大のミス」

そして、「この23歳は、今オフシーズンに全球団が争奪戦を展開した理由を初回に証明した」と、
立ち上がりの3者凡退の投球をクローズアップ。主砲オルソンを空振り三振に仕留めた決め球について、
「美しきスプリット」とまで絶賛した。

一方、米スポーツ専門誌「スポーティングニュース」電子版は「エンゼルスのショウヘイ・オオタニは
堅実なMLB投手デビューで、序盤のミスを解決した」と速報した。
記事では「ベーブ・ルース以来となる球界で最も高名な打者兼投手はMLBレギュラーシーズン初戦で
複雑な結果を残した」と分析。初回に160キロの直球を投げ込んだ大谷について、
2回にチャップマンに3ランを浴びたスライダーを「最大のミス」と指摘。
3回以降は隙を見せず、最後の打者15人中14人を凡退に仕留めた無双ぶりを紹介した。

今季開幕をマイナーで迎えるべきという厳しい声も出ていたが、
そんな地元メディアの懐疑的な見方を吹き飛ばすデビュー。
メジャーの先発投手の基準の一つとされるクオリティースタート(6回以上を投げ、自責3以下)で
スタートを切った。

4/2(月) 9:49配信 Full-Count
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180402-00117304-fullcount-base

動画
Ohtani wins MLB pitching debut
https://www.mlb.com/video/ohtani-wins-mlb-pitching-debut/c-1902960283