◇第90回選抜高校野球大会・3回戦 花巻東1―0彦根東(2018年3月31日 甲子園)

 第90回選抜高校野球大会第8日は31日、甲子園球場で3回戦が行われ、第2試合は花巻東(岩手)が彦根東(滋賀)を延長戦の末1―0でサヨナラ勝利。9回まで無安打に抑えられながらも劇的な勝利で準々決勝進出を決めた。

 波乱の幕開けとなった。花巻東の先発・新田が先頭打者の宇野に頭部死球を与え、わずか打者1人6球で降板。2番手の伊藤が2番・今井を併殺打に仕留めて、立て直した。一方の彦根東のエース増居は序盤から圧巻の投球。130キロ台の伸びのある直球と100キロ前後のスローカーブの緩急で打者を翻弄し6回2死に四球を与えるまで走者を許さない完ぺきな投球を見せた。

 彦根東は4回1死から連打で一、二塁の好機を作ったが、5番・野嵜が遊併打。6回にも先頭の永井が安打で出塁し、犠打と暴投で1死三塁としたが、今井のスクイズが一塁手正面の転がり、併殺となり、チャンスをものにできなかった。

 一方の花巻東は増居の前に9回まで無安打。10回の先頭・4番の紺野が右前へチーム初安打。さらに代打の八幡が四球でつなぎ、6番・上戸鎖が左前打。最後は藤森が勝負を決める一打を放った。

 増居は9回まで無安打投球を見せたが援護点がなく、04年に現カブスのダルビッシュ有(東北)が達成して以来14年ぶりセンバツ史上13人目の偉業達成とはならなかった。

3/31(土) 13:29配信 スポニチアネックス
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