中日
森野氏申告漏れ 選手時、家族との外食を経費計上
毎日新聞2018年3月29日 03時00分(最終更新 3月29日 03時11分)
https://mainichi.jp/articles/20180329/k00/00m/040/195000c
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180329-00000004-mai-soci

森野将彦コーチ
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プロ野球・中日の森野将彦2軍打撃コーチ(39)が中日の選手時代に名古屋国税局の税務調査を受け、2013年までの3年間で約4200万円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。
必要経費として認められない生活費を総収入から差し引き、事業所得を少なく申告していた。追徴税額は過少申告加算税を含め約1800万円とみられる。

プロスポーツ選手は税務上、個人事業主に当たり事業所得を申告する。野球に関係する支出は必要経費として控除が認められるが、生活費は認められない。

関係者によると、森野コーチは家族と食べた焼き肉やウナギなどの外食費のほか、食料品、高級紳士服、腕時計、女性用アクセサリーなどの購入費を必要経費として計上した。
家族とのハワイ旅行、自宅の警備、クリーニングの費用も加えていたとされる。
これらについて国税局は、生活上の個人的支出で、事業上の経費に当たらないと判断して追徴課税した模様だ。

森野コーチは「厳しいトレーニングのため一般成人の2倍以上の栄養摂取が必要で、食事の支出は『健康管理費』」などと主張したという。
16年5月に追徴課税取り消しを求めて審査請求したが、名古屋国税不服審判所は昨年5月の裁決で自宅の一部の減価償却費などを必要経費と認めたものの、主張の多くを退けた。

毎日新聞は球団を通じて取材を申し込んだが、森野コーチは応じなかった。

森野コーチは1996年ドラフト2位で中日に入団した。
中心打者として活躍し、10年にベストナイン、14年にゴールデングラブ賞を獲得した。
昨季で現役を引退し、今季から2軍コーチを務める。