ここまでオープン戦は7試合に出場し、15打数無安打で8三振。不測の事態もあったとはいえ、これにはナインからも「まだ高校生だし、疲れもたまるだろうね。今回で(アクシデントも)3回目だからね…」と同情の声が出た。

 栗山監督もこの日の試合前「いかなる理由にしても申し訳ない。どんな状況であろうと、選手が苦しむということになるのは監督の責任でもある」とうつむき加減に謝罪。日本ハムのキャンプやオープン戦には清宮目当てのファンが多く駆けつけており、清宮をなんとか一軍でプレーさせたい球団の意向は理解できるが、高校を卒業したばかりの18歳のルーキーにかかる心身への負担は想像以上のものだったといえる。

 今後は体調がどれだけ回復するかにもよるが、すぐに一軍合流させるべきなのか、それとも独自で調整させるほうがいいのかは意見が分かれるところ。鎌ケ谷の二軍施設でみっちり打ち込ませたり、ある程度の結果が出るまでは教育リーグで実戦経験を積ませ、一軍復帰は自信をつけさせてからでも遅くはないという意見も出てくるだろう。

 実際、広島に入団したもう一人の大物高卒新人・中村奨は現在教育リーグで順調に実戦経験を積んでおり、あの松井秀喜氏でさえも高卒1年目のこの時期はプロの壁にぶつかり、教育リーグに出場している。

 開幕まで残り17日。球団の方針は「何が何でも開幕一軍」なのか、それとも…。清宮の体が発した「SOS」を、球団は果たしてどう聞くか。
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