前カブスの上原浩治投手(42)が古巣・巨人へ10年ぶりに復帰することになり9日、都内のホテルで入団会見を行った。この日午後、巨人と契約を締結し、「やることはひとつだけ。一生懸命やる、がむしゃらにやる。それだけ。チームの優勝に向けて、勝ち星に貢献したい」と抱負を語った。

 上原は昨オフ、カブスをFAとなり、大リーグでの移籍先を模索したが決まらず、日本球界復帰を決断。5日の帰国後、巨人と水面下で交渉を重ねていた。

 背番号は「11」に決まった右腕は「正直なところ、メジャー契約を待っていたが、いい条件がなかった。ほかの日本の球団からも話はあったが巨人から熱意あるお話があった。野球がしたかった、その気持ちが一番強かった。こちらから高橋監督に電話をして『お願いします』と伝えました」と契約に至った経緯を明かした。

 上原はメジャー9年目の昨季は49試合に登板し、3勝4敗2セーブ、防御率3・98。巨人はカミネロ、マシソン以外の中継ぎ陣が未知数で、補強ポイントにも合致していることから上原の獲得を決断。復帰後は勝利の方程式の一角を担うことが予想される。

 13年にはレッドソックスで世界一にも貢献。日米通算で134勝128セーブを誇り、13年にはレッドソックスの世界一にも貢献した右腕は、同い年の高橋監督の胴上げのため、10年ぶりに巨人のユニホームに袖を通すことになった。

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