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■週刊新潮2018年3月15日号
パワハラ騒動に「栄和人」強化本部長が反論!
「私は伊調の従兄弟に謀られた」

より抜粋

「16年10月に、伊調選手の国民栄誉賞の授与式が、首相官邸で行われたのですが……」
 とは、警察関係者である。
「安倍総理から、賞状や記念品が贈られる場に、父親の春行さんや北京五輪48キロ級で銀メダルを獲得した姉の千春さんらが同席しました。それ以外に、伊調選手の問題の従兄弟も、“家族枠”で参席していた。
本来なら、“身体検査”ではじかれるのですが、苗字を変えていたため、逮捕歴の確認がすぐにはできなかったのです。後々、そのことが判明し、首相官邸の危機管理上、問題ではないかということになりました」

「Iさんは、アスリートが筋肉サポートのために使う“キネシオロジーテープ”というものの販売も手掛けています。いわば、その広告塔だったのが、栄さんです。販売会社のフェイスブックを覗くと、
栄さんはもちろん、リオ五輪の63キロ級金メダリストの土性沙羅ら至学館所属の選手が宣伝役として登場している。Iさんは、女子レスリング部に広告宣伝費として20万円を2、3回支払っていました」

「男子レスリング部で一大勢力を誇る日大勢力は面白くない。栄体制に揺さぶりをかけようと、次期強化本部長に日体大OBの佐藤満専修大レスリング部ヘッドコーチを推そうという動きを見せているのです」
 実は、告発文に“C”なる匿名で登場するのは、佐藤ヘッドコーチだという。福田富昭会長や栄強化本部長らにより男子代表の強化委員長から閑職に追いやられるというパワハラを受けたと主張しているのだ。

「なぜ、栄さんが、伊調や田南部コーチに厳しい言葉をかけなければいけなかったのか。その理由がすっぽり抜け落ちています。2人は、練習場でいちゃいちゃとまるで恋人同士のように振る舞っていた。
栄さんは、伊調の学生時代、自分の家に住まわせながら学校と道場の送り迎えもし、成長を見守ってきたのです。なのに、神聖なマットを汚すような選手になってしまい、
そのことをスキャンダラスに報じられないようにと、2人の間に楔を打ち込もうとしたのは、親心から仕方のないことではないでしょうか」(日本レスリング協会の幹部)

 最後に、その栄強化本部長はこう語った。
「Iさんの話をもとにしたと思われる一連の報道は、至学館に対する逆パワハラのようにも……。私の他の教え子たちは泣いています。こんなことで来る東京五輪をきちんと闘えるか、不安でなりません」