「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(1日、両国国技館)

 同級1位の挑戦者・山中慎介(35)=帝拳=が4度のダウンを奪われ、2回1分3秒TKOで前王者のルイス・ネリ(23)=メキシコ=に敗れた。198日ぶりに迎えた因縁の再戦で雪辱を果たすことはできなかった。山中は試合後の控室で現役引退を表明した。

 ネリは前日の公式計量で1回目に1階級上のスーパーバンタム級の上限も超える2・3キロを超過し、再計量でも1・3キロオーバーして王座を剥奪されていた。入場時、両国国技館を埋めた8500人の大観衆から「ふざけんな!」の怒号や容赦のないブーイングを浴びたが、圧勝を飾り、陣営がなだれ込んだリング上で拳をあげて大喜びすると、控室でも雄たけびをあげた。

 昨年8月の島津アリーナ京都での初戦に続き山中に2連勝。「プレスの皆さんにも迷惑をかけたが、俺は日本が大好きなんだ。また日本で試合をしたい」と再度の来日を熱望した。

 山中について問われると「(体重をつくれず)申し訳ない気持ちがある」と謝罪。「山中選手はレジェンドなアスリート。戦えたことを誇りに思う」と尊敬の念を示した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180301-00000142-dal-fight