テレビ朝日は27日、東京・港区の同局で定例の社長会見を行った。角南源五社長は7日に大相撲の貴乃花親方がインタビューに応じた2時間番組「独占緊急特報!! 貴乃花親方すべてを語る」の放送後、日本相撲協会が激怒した件について言及した。

 角南社長は「一連の流れで、さまざまな放送がされたが、皆様そうだと思いますが、被害者側のコメントを聞きたい、知りたいというのは視聴者の要望ではなかったでしょうか」と問いかけ、「そういう視聴者の関心事に応えるものと捉えている。ですので公共性、公益性の高い、視聴者の関心事を報じた報道番組との認識です。その認識の上で真相に迫るべきと考えて取材し、放送したものでございます」と主張した。

 番組では元横綱・日馬富士の暴行問題に関連して、貴乃花親方のインタビューを中心に構成。協会批判とも受け取れる内容が含まれ、テレビ朝日は無許可で放送に踏み切った。

 翌8日、相撲協会は必要な申請書類が提出されず無許可のまま放送されたとして、テレビ朝日への対応を協議。両国国技館で行われた再発防止検討委員会の会見に、テレビ朝日は出入り禁止の措置が取られた。

 同社長はその後の相撲協会との関係について「再発防止検討委員会の会見、そちらにつきまして取材を断られたのは確かでございます。こちらに関しては協会の暴力問題への取り組みの一環であり、公共性があるものと思います。記者会見への出席などは制約されるべきではない。今後はそういうことが生じないようお願いしている」とした。 

2/27(火) 14:44配信
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