http://www.sankei.com/smp/sports/news/180227/spo1802270011-s1.html

 大相撲の元横綱日馬富士関から暴行を受けた貴ノ岩関の師匠、貴乃花親方(元横綱)が27日、被害の影響で2場所連続全休となり、特例措置で関取の地位が維持された西十両12枚目の弟子について騒動発覚後初めて公の場で言及した。春場所出場は「慎重を期して、焦らせずに体力を上げさせていけるか」と、回復具合を入念に見極めた上で決める方針を示した。

 京都府宇治市の貴乃花部屋宿舎での朝稽古後に取材に応じた。前日に続いて基礎運動やぶつかり稽古で汗を流した貴ノ岩関の胸中を代弁するように「本人はやる気を持っている」と語った。春場所の初日は3月11日。復帰への懸念として「人間は頭で当たるのはもともと恐怖心がある。当たった後の反応をどこまで上げられるか。土俵を離れているのもある。本場所の土俵はまた違う」と気遣いも口にした。

 貴ノ岩関本人の取材対応はなく、同親方は「恥ずかしい相撲は取りたくないという(本人の)思いが強い」と述べた。